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#11 ページ11

ウィーン...

定員「いらっしゃいませ〜、こちらへどうぞ〜。」

間延びした声が店内に響き、視線が一斉に僕の方に向かう。

居心地が悪くて身を縮める。

接客とか不要だし...。

ほんの少し来店理由を聞かれて答えると、

定員「他の者が来ますので、」

と、言われた。

足をパタパタ動かしながら、定員さんが来るのを待つ。

早く話終わらせよう...あ、

定員「お待たせしました。今日担当させていただきます、黄瀬と言います。」

そうまくんのそっくりさんだ、

「宜しくお願い...します。ぇ、とA...Aです。」

定員「ッふぅん、(小声)」

見下された...!?

冷や汗がドッと出て、拳を握りしめた。

「ぁ、なんて...?」

定員「何でも無いですよ、えっとぉ...まずスマホ見せてもらえませんか?」

恐る恐るスマホを差し出すと慣れた手付きで、スマホを色んな角度から見たり、電源ボタンを押したり様子を見始めた。

気まずい空気が漂い始める。

ひたすら俯いて時が経つのを待った。

数分後、ふと顔を上げると定員さんは僕の方を見て微笑んでいた。

定員「スマホ、直りましたよ。ほら、」

自分でも悪いと思っているが、盗むようにスマホを取り、電源ボタンを押す。

ちゃんと光って、データもそのまま。

嬉しかった。

やっぱりスマホしか勝たん。

周りから見ても嬉のオーラが出ていたのか、定員さんが話しかけてきた。

定員「良かったですね、」

「はい、...ありがとうございます。」

座ったままで頭を下げる。

定員「全然大丈夫ですよ、これくらい容易い御用です。」

会計をして、帰る流れだと察し、席を立つ。

が、右腕を定員さんに掴まれる。

「...何ですか。」

急激に警戒心を高め、ジロッと睨む。

so「あ、本当に気付いてないんだ。A、って子でしょ。騎士Aの配信でスパチャしてた。」

黄瀬さん...って本当にそうまくん、なの?

「そうですけど...何で知って、」

so「さっきスマホの電源入れた時にユーザー名のとこ見たら、名前もアイコンも一致してて、分かった。...ね。連絡先交換しない?ここで会ったのも運命だし。」

と言いつつ、そうまくんはスマホをポケットから取り出す。

大体のリスナーさんは興奮するだろうけど、僕は未だに信じきれなくてポカンとしている。

「少し質問したいことが、」

so「ん?」

「なぜここで働いているんですか?」

so「...それはね、」

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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( TДT)ゆっくり休んで下さいね( ;∀;) (2022年5月17日 15時) (レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´;ω;`) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年4月16日 11時

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