信じられない非日常。【騎士A】

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...学校って嫌い。

縛られて、間違えたら叱られて、偽善に溢れてる言葉を躊躇いもなく放ち、役立たずは捨てられていく。

実際捨てられたし。



今日も勿論休み。

「もしもし...2年6組のAAです...。はい、今日も休みでお願いします...。」

いつも電話に出るのは学校の事務員の先生。

口を開けば学校に来なさい学校に来なさいって。

だから、必要最低限のことだけ話して通話を終了させる。

また、時間を無駄にするような1日が始まる。

取り敢えず学校の登校時間ら辺に電話を掛けて、2度寝する。

次に起きるのは昼過ぎ。

寝ているとお腹が空かないから朝と昼のご飯を節約できる。

母親は病院の看護師で、家に帰ってくることは滅多に無い。

3ヶ月に1回帰ってくるか帰ってこないか。

学校から連絡の来る電話番号は僕のスマホの番号だから、母親に連絡が回ることは一切無い。

1週間の終わりの夜に電話を掛けてきて、毎回聞いてくることは

母「最近の学校での様子、聞かせてくれないかな。」

優しい声色で話されるのが嫌で、事前に作っておいた偽の出来事を話すだけ話して電話を切る。

今、親のありがたみが分かっているかと聞かれたら、恐らく僕はNOと答えるだろう。

お金さえくれれば良いんだから。この世の中。

お小遣いは1ヶ月に1万円。

外に出る機会が少なすぎて、今はもう10万円以上は貯まっている。

普通学校に行っていれば友だちとどこかへ行くと思ってお小遣いをくれる。

それなのに貯まっているのは不自然すぎる。

何に使ったら良いかよく分からない。

未来のために貯めれば良いのだろうか。

それは母親がもうやってくれている。

2度寝から覚めてからは、とにかくYouTube。

特に見たいものも無いけど暇を持て余すには丁度良い。

おすすめ欄には睡眠導入用asmrだとか、歌ってみたなど、そんなに興味の無いものが沢山あった。

ゲーム実況は本当に見ない。

ゲームはしないから。

配信中の欄には、歌枠を取っている人が居た。


見てみるか。



















いつも通りの日常は、ここから壊されていったのだと僕は思う。

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