ボクノハナシ

ニンギョウノハナシ　5 ページ7

夏目「……？何か問題でもあるノ？Aねえさん」











A「いや、別に何も」←
夏目「…エ？」
A「ただ純粋に誰かなって思っただけ」


いや、うん。本当に。
　なんかシリアスっぽい雰囲気出ちゃったけど、本当に無いからご安心を。


奏汰「でもたしかに、『ごきじん』のごにんちゅう、さんにんはそろってますからね〜」



　五奇人って5人のことを言うからそう名づけられたんだね。それにしても奇人って、ちょっと可哀想じゃない？
…………まぁでも奇人か。(納得)





？「そういうことでしたら！」
A「えっ何？」
？「天井裏からこんにちは！貴方の『ひびきわたる』です！お会いできて光栄ですよ……☆」


　うわぁ……。本当に天井裏から来た……。絶対この人も五奇人の1人でしょ……。


夏目「うわぁ！ちょっト師匠！」
A「……すごいびっくりした」
零「とか言いつつ全然表情変わって無いけどな？」
奏汰『まがお』ですね……」
A「え〜？」



……驚きすぎて表情が追いついてないんだよ、多分。知らんけど。



？「Amazing！珍しいですね、生徒会室に女性がいるなんて……☆どうしたんです、零？」
零「連れてきたのは俺じゃね〜よ。奏汰だ」
奏汰「おもしろそうなひとだったので〜」



　えっそんなにくだらない理由だったっけ？……やばい､物忘れがひどい。……………これが年か？！



A「えっと、当たり前のようにここにいますけどあなたも『五奇人』の1人なんですか？」
？「えぇいかにも！……あの、お名前を伺っても？」
A「あぁ『あなたの名字A』です。よろしくお願いします」
渉「なるほど、良い名前ですね〜！私は先程申し上げた通り『日々樹渉』です………☆」



　恐らく最初………僕達が生徒会室に入って来る前から天井裏に潜んでたのだろう。「名前の漢字は？」と聞く前に紙に書いて渡してくれた。きっと、出てくるタイミング伺ってたんだろうなぁ。


夏目「そうするト、あとは『しゅう』にいさんだけだね。呼びに行ってこようか？」








渉「ご安心ください、もう呼んであります……☆」

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