ボクノハナシ

レイノハナシ　2 ページ17

奏汰「『いい』ですよ〜。さむいのはあまり『とくい』じゃないですけど、『あつい』のよりかは『まし』ですから」
零「まぁ、たまには年相応に騒いでも良いんじゃね〜の？」
宗「全く……そう言うと思ったのだよ。……なかなか無い機会だ、少しの時間なら別にいいだろう」



　嘘つけ〜、ツンデレだな〜。



A「とか言って、嬉しいくせにー」
宗「うるさいよ！それにそんな所から顔を出したら服が汚れてしまうだろう？！」



確かに……。演劇部の窓から顔を出したら、埃が服にめっちゃ付いた。全く…………度し難い。



渉「まぁまぁそう怒らずに☆」
零「そうだぞ〜宗」
宗「なぜ僕が悪者みたいになっているのかね」
夏目「可哀想ニAねえさん……ボクがいーこいーこしてあげるネ」



　逆先さんが窓に近づいてきて僕の頭を撫でる。なんと珍しい……。



A「わーい、逆先さんの数少ないデレ〜」
夏目「ちょっト」




　すると雪で遊んでいた渉が、はしゃぎながら僕達に言ってきた。



渉「皆さん〜雪合戦しませんか〜？」
奏汰「『ゆきがっせん』ってなんですか？」
零「雪玉作って他人にぶつけるゲームだ」



えっそれ痛くない？零によるとぶつかった瞬間に壊れるから痛くないらしい、なるほど。



A「へー面白そう。いいよ、やろう！」
渉「ではチーム対抗としましょうか」



　チームは零、宗、夏目。 渉、奏汰、僕。となった。
　割と速い段階で奏汰が当たり、みんなもどんどん倒されていった。
　残るは零と渉になった。



夏目「ねぇ、Aねえさん。全然関係ない話して良イ？」



　倒された人達が集まって観戦しているところで逆先さんが内緒話をするように話しかけてきた。



A「ん、いいよ」
夏目「いつになったら名前で呼んでくれるノ？」
A「えっ」

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