ワタルノハナシ 2 ページ12
……過去に、何があったか。
A「……重いよ、この話は。重すぎる。それに……君達には関係な____」
言い終わる前に雷が鳴る。多分近くにでも落ちたのだろう。
蘇るトラウマ。僕はその場で蹲ることしかできなかった。……今も、昔も。
渉「おやぁ、大丈夫ですか？……何もそんなに怖がらなくても」
日々樹さんが僕を心配してくれている。手を伸ばし、僕に触れようと……。
A「ッ触んないで！やだ……あそこには行きたくない！！」
あぁ……やってしまった。もしかして、この人もあいつらと同じように……？
内心怯えながらも日々樹さんの反応を伺おうと顔を上げる。すると、何やら考え込む素振りをしていた。
渉「………嫌です☆」
A「………え？」
渉「私達は親友でしょう？そう思っているのは私だけかもしれませんが……。それを除いても、困っている人を見捨てたりできませんよ」
そう言いながら日々樹さんは僕を優しく抱きしめる。
渉「"僕はここにいる……。絶対に離れたりしない……だから！……少しでも安心してくれたら、僕は嬉しい……"」
A「………いや劇中のセリフで言われても……。自分の言葉で話しなよ」
渉「さっき盗み聞きしてましたものね☆…ですがすみません、自分の言葉で話すのは苦手なもので」
日々樹さんが僕を笑顔にしようとしてくれているのが伝わってくる。
A「ごめんね、僕の覚悟が足りなくて…。君達に捨てられるはず無いのに、未だに過去に囚われていて……」
渉「別に良いですよ。何があっても私達は友達ですから。距離が離れても、ね？」
このとき初めて"友達"という大切なものに触れた気がした。こんなに優しくされたらいつか依存しちゃいそうだ。
A「………日々樹さん好き。大好き」
渉「Amazing！！そんなこと言われたら世の中の男性は勘違いしますよー？」
A「……勘違いしてくれないの？」
渉「えっ？」
A「じょーだん！」
渉「(Amazing！驚きました……)」
自分の言葉で話すことが苦手で、いつも��日々樹渉��を演じている彼が、恐らく勇気を振り絞って掛けてくれた言葉。その厚意に僕は気づかないふりをした。
僕はきっと、一生人間にはなれないから……。
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夜桜蕾花 - 日縁さん» コメントありがとうございます！盧笙先生良いですよね〜あがり症のところが可愛いくて好きです。そして何より、アイナナ…良いですよ？(沼ヘ勧誘)楽しみと言って下さりありがとうございます！最後まで読んで下さると嬉しいです！！ (2022年5月11日 21時) (
レス) id: 8f692c9140 (このIDを非表示/違反報告)
日縁(プロフ) - ろしょ先生好きなんですか？俺もです！アイナナは見たこの無いのですが…ヒプマイ面白いですよね← 夢主ちゃん大好きです。王様ゲームのところめっちゃ好きです← 続き楽しみにしてますね♪(語彙力と状況の理解力なくてすみません) (2022年5月11日 6時) (レス) @page29 id: 11f2aef82b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜蕾花 - おれんじさわーさん» 2度目のコメント本当にありがとうございます（泣）番外編は1人でもいらっしゃったら書こうと思っていたので書きます！読みたいと言ってくださり、とても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2022年3月25日 21時) (レス) id: 8f692c9140 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじさわー - 小説最後まで読ませていただきました！すごく面白かったです！ぜひ番外編も読んでみたいです！ぜひお願い致します🙇♀️ (2022年3月25日 21時) (レス) @page24 id: 4562cb6353 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜蕾花 - おれんじさわーさん» コメントありがとうございます！すごい嬉しいです！これからも読み続けていただけると嬉しいです！！ (2022年2月24日 20時) (レス) @page4 id: 8f692c9140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜蕾花 | 作成日時：2022年2月23日 20時
