20話 ページ26
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作戦実行日。
といっても私は実行役ではないので成功を願うしかない。
私は指令役の兄の隣に座ってお菓子を食べていた。
「心配はしなくていいのかい?」
「お兄ちゃんのことなんだから先の手立てはついてるんでしょ。」
「あはは、まあね。」
「それならいいよ。
私、お兄ちゃんがいる限りなんにも怖くないから。」
「……そうか。…ごめんよ…ボソッ」
「ほら、お兄ちゃんは通信に集中!私はお菓子とお茶食べてるから!」
「はいはい。高かったのだから私のも残しておいてくれ給えよ。」
「はーい。」
そういいながらもぱくぱくと食べ進める。
いつもなら私だって仕事を探している。
ただ今日は社長に「何もするな」と云われたから。
これは鏡花ちゃんの入社試験でもある。
だから私が個人的な理由で手助けするわけにもいかないのだ。
入社試験に合格して戻ってきたらたくさん祝ってあげるからね。
隣でお兄ちゃんは敦くんと喋っている。
私にも助言出来ることはないかな…?
と除いていると。
「あっ、オタクくんじゃん!」
《Aさん!》
と敦くんの声も聞こえる。
あっオタクくんは芥川君のことね。
兄のマフィア時代に少し仲が良かった。
太宰さん太宰さんと云っているのでオタクくん、そう呼んでいる。
「オタクくーん!元気にしてた?」
《
「また遊ぼうね!」
《はい!》
《すみません……Aさんと芥川はどんな関係なんですか?》
「ただの幼馴染さ。」
そう云っているのを少しぼーっと聞いていると
風を切る音が聞こえてお兄ちゃんがぶつりと通信を切った。
どうやら敦くんが通信機を投げたらしい。
「えっ、お兄ちゃん!?」
兄はイライラしている…が切ったのはそれが原因ではないらしい。
「芥川くんを巻くためだ。」
「確かに。相変わらず独走癖強いからなぁ………」
「………っさて。私は次は鏡花ちゃんに連絡だ。」
と機械をいじり始めた。
私みたいに機械を壊しませんように………←
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カマポコ☆ - エッッッ好きです?!いや続き見た過ぎて陸に打ち上げられた魚になりました()え、え? とりま更新頑張ってください!!!応援してます!! (2022年1月5日 2時) (レス) @page34 id: 186ecad035 (このIDを非表示/違反報告)
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