捌拾肆. 恐ろしいこと ページ5
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【敦 視点】
フィ「モビーディックのクルーズは気に入ったか?」
豪華な部屋。
僕は腕を拘束された状態で、あの男の前にいる。
?「失礼します」
敦「ぁ、」
ル「…っ」
部屋に入ってきたのは、地味な服装の彼女だった。
敦「…彼女は、」
フィ「ああ、ルーシーくんか。手の内を知られた異能力者に戦術価値はないのだが、本人がどうしても残りたいと言うのでな」
彼がぱちんと指を鳴らす。
…彼は手を組んで、余裕げに僕を見ている。
フィ「…さて、本題に戻ろう。我々はある本を探している」
敦「本、?」
フィ「世界にただ1冊のみ存在する本だ。どんな炎や異能力でも傷つかないとされている。
その本がこの横浜の地に封印されていると、ある異能力者が予知した。」
敦「その本と僕に、何の関係が!」
フィ「君が文字通り…タイガービートル、つまり道標だからだよ」
…道標、?
僕が、その本の??でも、そんな本、僕は知らない。
フィ「君をここに招いたのも、眼下の街と一緒に灰になられては困るからだ」
敦「なに、?!」
灰になる。
つまり、横浜の街を焼くというのか、?
まさかそんな、恐ろしいことを。
フィ「異能特務課は無力化した。残るは武装探偵社とポートマフィアだけだが、この二組織は非常に厄介でな。
…街ごと焼くことにした。その方が後々の探し物も楽だ」
敦「そんな強力な異能力、あるわけが!!」
フィ「これに見覚えがあるだろう?」
目の前に出される、奇妙な人形。
…間違いない、Qの人形だ。
敦「っ、!」
突如、人形が笑い出す。
不気味な笑い声に、背筋が凍る。
フィ「始まったか。あとはこの人形を破壊し、異能力発動のトリガーとするだけ」
敦「っわかった!降参する!貴方達の探し物に僕も探偵社も全面協力する!!
だからその人形を破壊するのだけは!」
フィ「成程、興味深い提案だ。よし、協力体制を築こう」
にこりと、彼が微笑む。
フィ「ただし、生き残った奴とな」
その瞬間、人形の頭が破られた。
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Rain(プロフ) - 突然すいません!この作品が、とても面白くて好きです!続編楽しみにしてます! (2016年12月27日 22時) (レス) id: 5eaacd6e9b (このIDを非表示/違反報告)
シェエラ(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいています。続編楽しみにしています。 (2016年12月27日 19時) (レス) id: e4ad18c1a6 (このIDを非表示/違反報告)
yukka_setuna_syota(プロフ) - 続編楽しみです!!!これからも頑張ってください!! (2016年12月27日 15時) (レス) id: 7eb3008315 (このIDを非表示/違反報告)
Chikaのほい(((プロフ) - おぉぉ!続きが凄く楽しみです!更新頑張ってください! (2016年12月27日 14時) (レス) id: f4f8a58d61 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 第二期、終わってしまいましたね…私も第二期のOP、ED共にお気に入りだったので、最終回の入れ方に鳥肌がたちました!深夜にTVの前で発狂してましたw第三期フラグが完全に立ちまくってたので、原作のストックがたまるのを今か今かと待ってます…更新頑張ってください! (2016年12月23日 0時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春海。・:+° | 作成日時:2016年12月3日 15時