お遊戯−7 ページ42
次の瞬間、中島達は元いた交差点の中にいた。
ルーシーに声を掛けようと近付いた中島だったが、涙を目に浮かべたルーシーは、そのまま路地裏にと消え去ってしまった。
Aは、鏡花が中島に激突したのを見た後、ルーシーの入った路地裏に足を進めた。ルーシーは対して遠くまで歩いておらず、日陰の当たって姿を消すことが出来る死角に座り、頭を埋めていた。
Aはルーシーの正面に座った。
『や、久しぶりモンゴメリ氏･･･』
｢A、様？どうしてあたしを？｣
『あ、まぁ･･･少し、話しておこうかなって』
｢･･････ごめんなさい、命令とは言えA様を気絶させたわ｣
『･･･まぁ、逃げることも出来たけどね。捕まらないとモンゴメリ氏は連続して失敗をする癖があったから』
｢、覚えてたの？｣
『君の姉代わりだったし･･･人の癖って、案外覚えると忘れないから･･･』
顔を上げたルーシーの頬を伝う涙を、パーカーの裾で拭くA。そのルーシーの目には、止まらない涙が浮かんだ。Aは手を止め、まさか今日二回目のやっちまったかとあたふたしたが、ルーシーはAに抱き着いた。
Aは驚いたが、ルーシーのか細い声を聞いた。
｢A様は･･･いつかひょっこり帰って来てくれるって思ってたの｣
｢でも、組合を裏切ったって聞いたとき、あたし思わず逃げ出しちゃったの｣
｢嘘つき、って思ったわ。｣
｢でも、また会ってくれた。あたしの心残り、それだったの｣
『！』
｢組合にいれば、敵対組織とは言えいつか会える。話せなくても、攻撃されても良かった。だってA様に･･･A姉に、最後会いたかったもの｣
Aは自分が苦しめてしまった少女に、こんな小さな体で重い業を背負わされた少女を抱きしめ返した。そうでもしないと、鳥の羽のように消えてしまいそうで怖かったから。また自分の前で、何かが消えることに恐怖を感じたから。
『モンゴメリ氏･･･聞いてほしい。僕達は組合をぶっ飛ばす。
フィッツジェラルドはヨコハマを破壊することすら厭わないだろうし･･･衝突は免れない』
『組合ぶっ飛ばして、絶対モンゴメリ氏の居場所無いとは言わせない。無いなら作る。だから今は組合でコマ働きでも良い、生きて。生きていれば何度でも道は選べる』
三つ編みに結われたルーシーの紙を撫でて、Aは呟いた。
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響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
