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お遊戯−6 ページ41

「はい、おしまーい!それでおじさまはどうなさるの?
おじさまのおかげで、虎の彼に逃げられなくて済んだわ!」





結果に満足した様子で、アンは急に態度を変えた。今からなら意味は無いが。





「今なら感謝の印に見逃してあげてもいいわよ?それとも、おじさまがアンに捕まった顔を見てみようかしら?」




ルーシーの背後のアンが、ゆっくりと白衣の男性に手を伸ばす。白衣の男性は怯えることなく、ルーシーに振り向いて口を開く。





「___試してみるかね?」





「!!」




『!!』





男から発せられた殺気。扉の奥にいたAですら、その微かな殺気を感じ取れた程の。ルーシーは足が震え、アンすらも動けなくなっている。





「無理だな。君は既に負けている。扉を見てみると良い」





男の言葉の通りに、振り向いて奥の扉を見たルーシー。見つめる内に、段々と扉の周囲の景色が歪み始め、文字列が浮かび上がる。
"閉まった扉"の景色が消え、"閉まっていない扉"の景色が現れた。





その奥には、人形の手から逃れた谷崎、Aが立っている。





「何っ!?」




『モンゴメリ氏の思い違いは一つ。このデス鬼ごっこは二対一であること』




「扉が開いた瞬間、ボクの細雪で閉まった扉の映像を偽造した」





バキッ、と壊れた人形の手からナオミを取り戻す谷崎。中島は枠に捕まったまま、ルーシーに語りかける。自分も、人気者などではない。人を妬み恨むルーシーはよく分かる。本当ならルーシーにこの仕事を失敗してほしくなど無い。





いきなり、呆然としていたルーシーが引っ張られ、中島に巻付けられていたリボンの先が、ルーシーの腰にも巻き付いていた。リボンの端は中島が掴み、腕の中にルーシーを捕らえる。





「異能力を解除して皆を解放しろ、でないと君を奥の部屋に引きずり込む」




「鍵が無ければ扉は開かない。なら君が幽閉されれば扉を開けられる者はいなくなる」




「そうなってから異能力を解除しても、君は元の世界に戻れない。違うか?」




『(中島氏、どっちが悪役か分からなくなりましたぞ・・・?)』




「それは・・・」




「異能は便利な支配道具じゃない、それは僕が一番分かってる。自分の作った世界に死ぬまで、いや。死んだ後も捕らえ続けられたいのか?」




「あたしは・・・失敗するわけには」




「決断の時は一瞬しかない」





そう言って、枠から手を離した。

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響輝@ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…!?!?更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です!頑張ってください! (2022年1月14日 21時) (レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。(白目) (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kaoru | 作成日時:2021年9月22日 23時

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