反社.12 ページ12
佐野「……」
貴「…あ、あの…｣
扉を引けば見たことないくらい綺麗な女がいた
佐野「A…？」
貴「は、はいっ｣
緊張したような顔で返事をする
声も態度も紛れもなくAなのに
見た目が違うってだけで
胸の高鳴りは今までの比じゃなくて
俺まで柄にもなく緊張してしまう
すっぴんの可愛らしい童顔とはかけ離れた
大人っぽい綺麗系なメイク
細い眉に色付いたまぶた
長いまつ毛と真っ赤な唇は白い肌によく映えていた
それに合わせた洋服もすげー綺麗で
俺の瞳は簡単に奪われた
貴「万次郎さん…？｣
何も言わない俺に不安そうなA
強そうで男慣れしてそうなメイクなのに
眉を下げた弱々しい表情が可愛くて
佐野「すっげー可愛い。綺麗」
貴「ほんと、ですか、？｣
佐野「ウン。他のやつにぜってー見せたくねぇ」
Aの傍によって抱きしめた
とくん、とくん、って規則正しい鼓動
生きてるって分かって安心する
そのとき、俺の背中に腕が回った
細くて頼りない腕だ
誰のものか分からなくて一瞬混乱するけど
この状況で俺の背中に腕を回せる相手なんて
どう考えてもAだけ
佐野「…は、」
貴「あっ！ごめんなさいっ！勝手なことして、、｣
佐野「いい。そのままでいて」
貴「…っ、はい｣
初めて、Aが腕を回してくれた
今まではずっとされるがままだったのに
抱き締め返してくれた
受け入れて貰えたことが嬉しくて
頬が緩んでいるのを見られないように
いつもより強く抱きしめた
あぁ、ダメだ
どうしようもなくAが好きで
彼女を離せるわけがない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲良(プロフ) - さめしゃち?さん» きゅんとしていただけて良かったです！こちらこそ𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮です(？) (2023年3月29日 10時) (
レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ゆっちゃんさん» コメント気づかずお返事遅れました…！読んでいただいてありがとうございました！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年3月29日 10時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - 久しぶりにめっちゃきゅんっ♡ってしたしドキドキもした！！！神作品を𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮!! (2023年3月28日 22時) (レス) @page20 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - いやほんとうに神すぎません？本当にこの作品好きです!! (2022年12月30日 23時) (レス) id: d04e6957d1 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - arare19951997さん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます…！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山口咲良
| 作成日時：2022年6月30日 22時
