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三話 ページ4

『あ!あれかな〜』

黒岩の視線の先には、芥川龍之介と対峙する白虎の姿が。

お互いが再度戦闘を仕掛けた瞬間、

太宰「はぁーいそこまでー」

何処からか現れた太宰治によってそれは阻止された。

芥川「なっ…」

太宰に触れられた黒獣は消え、虎は元の中島敦の姿へと戻る。

樋口「貴方…探偵社の?!」
太宰「美人さんの行動は気になっちゃう質でね」
樋口「なっ!真逆…」

樋口がそう云いかけた瞬間

『うちの可愛い可愛い女性隊員に、盗聴器を仕掛けるなんて下劣な真似しないで頂きたいね。』

樋口の肩に黒岩が背後から手を置いた。

樋口「……へっ?」

黒岩は樋口に付けた盗聴器を摘み、太宰に見せびらかすようにヒラヒラと振る。

『……はい、どうぞ』

太宰は黒岩から盗聴器を受け取った。

太宰「……下劣なのはどっちかな」

『……いやぁ〜其れにしても、本当に綺麗だねぇ……人虎』

黒岩はそう云いながら倒れ込んでいる敦に近づいていく。

『いいねぇ……益々欲しくなるよ』

黒岩が敦の頭に触れようと手を伸ばした時

太宰「辞め給え」

太宰が黒岩の腕を掴む。

『………冗談じゃないか治くん』

黒岩は一瞬冷徹な目を太宰に向けた後、直ぐにヘラヘラと笑い、敦から離れた。

太宰「…ッ、怖い顔だね」
『…冗談はよしてくれ給え。さ、行こうか、』

黒岩は樋口と芥川に声を掛け、姿を消した。

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作成日時:2023年11月6日 20時

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