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分からなかったらすぐさま走って先輩に確認してこよう、とすぐさま決意してトントン様に返事をすると、聞かれたのは意外な事だった。
｢君いつも仕事はどんな感じなん？
忙しい？｣
｢あ……いえ、私はまだまだ新人なので先輩方が上手く休憩を作ってくださって、仕事も多くは回さないよう調整して下さっています｣
｢ふぅーーん｣
トントン様はペラペラと書類をめくりながら空いた左手で考え込むように顎に触れる。
もしかして、なにか粗相をしてしまったのだろうか。
少し怯えながらトントン様の返事を待っていたら、考えが纏まったのかトントン様がこちらを振り向きもせずに口を開く。
｢それなら、今度からここに書類持ってくるの全部君な
重要書類も全部｣
｢……は、………い｣
ーーーーーえ？？？
言われたことがよく分からず、おもわずは？と聞き返しそうになった声を無理やり飲み込んでどうにか肯定の返事を返すことが出来た。
たかが書類運び、されど書類運び。
軍隊に侵入者でも居れば、真っ先に狙われるのは書類が運ばれるその瞬間。
だから書類の内容により運ぶ人の位を変えるのだと先輩に教わった。
確かに直属の部下ということで他の一般兵に劣ることもないけれど約1年程の務めしかない新人には変わりなく、室内移動しかないには無いけど……
｢……失礼しました｣
だめだ、一旦持ち帰ろう。
どの道私には上司であるトントン様の命令に逆らうことは出来ないしーーー
グルグルと言われた言葉が回る頭のまま部署に戻ることにした。
ーーーーーー
｢ーーーは、今なんて言った？｣
｢えっと、今後トントン様への書類をお持ちするのは全て私が行うようにとーーー重要書類と全て｣
私の教育をつきっきりで行ってくれた先輩に言われたことをそのまま伝えたら、先輩は天を仰ぎ始める。
｢えっと……｣
｢トントン様は今何徹目だ？｣
どよめく部署内に先輩がそう聞けば、どこからか昨日ホットミルクを自ら淹れる姿が目撃されたと証言が上がる。
｢しっかり寝てあの発言ってことは何かお考えがあっての事なのか…
でも…いや、たしかに新人とはいえAは決して弱くない、でも重要書類まで……室内だし他の一般兵棟から来るよりは安全か…｣
｢あの、なにかの間違えだったと確認し直した方がいいでしょうか｣
酷く悩む先輩に申し訳なくなってそう尋ねたら、いや！と強く否定が入った。
｢何かお考えがあるのだろう、書類運びは今後全てAがやるんだ｣
まじですか
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ゆゆっち - 更新がんばってください！ (2020年3月30日 19時) (
レス) id: 05bf900e03 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(｀・ω・´)これからも頑張ってください。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ｽｩ(息を吸う)……………………………面白いです!(。・ω・。)ゞ好みですぅ。更新頑張ってください! (2020年3月23日 7時) (レス) id: 70e16e2ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明玄師 | 作成日時：2020年3月22日 0時
