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陽向「お米炊くのどうするんだろ」
そんな川村くんに、陽向が聞いた。
壱馬「さぁな。樹が出来るらしいねんけど…あいつ部活やん？」
千晴「そう、なんだよね…」
だからこそ、誰がやるんだろう…。
お米がないと、ちょっと寂しいし…。
葵唯「…やってくれそうな気は、するけど」
葵唯が、ポツリと言った。
さっきの気の強さは、見えなかった。
あくまで「やってくれそう」ってだけで、確信はないからかな。
壱馬「…女子目線から見て、優しいみたいやしな…あいつ」
陽向「あれれ。何かご不満？」
壱馬「別に…ただ、あいつ怒らせると怖いねんからな？滅多に怒りはせへんけど」
川村くんは陽向を見て、言った。
でも…そっか、怒ったら怖いんだ…。でも、それって当り前だよね。
椛「そりゃあ、怒ったら誰だって怖いでしょ」
今まで黙ったままだった椛が、話に入る。
私が思っていたことと同じことを、言った。
壱馬「まぁな…昨日だって俺が暴走しかけたの、樹が止めたやろ？」
葵唯「そういえば、そうだったね」
陽向「あの時点で、結構迫力あったよね？」
壱馬「あんなのまだまだ…序の口。これ以上は言えへんけど…まぁ滅多なことでは怒らへんから、別に用心もしなくてええと思うで」
千晴「そうなんだ…」
葵唯「ふーん…」
用心しろって言われても困るしね…。
けど、川村くんは藤原くんの怒ったところを見たことがあるってことだよね？
…何が、原因でそうなったんだろう。
そういえば、陽向も滅多に怒らないけど、怒らせたら怖いんだっけ…。
でも、本当に滅多なことにしか怒らないし…大丈夫だよね。
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年5月23日 13時
