ブルースター３ (ページ20)

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千晴「あ…あの」

そんな藤原くんに、千晴は声をかける。
藤原くんは鞄を適当なところに置いて作業を始めようとしたけど、すぐに千晴の方へと振り返った。

樹「何？…あ、そっか」

でも千晴が何かを言う前に、何かに気付いた様子。
…あたし、全然わからないんだけど。何？

樹「ずっと俺がやるわけにもいかないもんな…じゃあ俺が教えるから、西野さんはこっち来て」

千晴「あ…う、うん」

藤原くんに言われたとおりに、千晴は着いて行った。
そうか…確かに、いつもいつも藤原くんが帰ってくるのを待つわけにはいかないもんね…。
あたし達帰宅部組の中の誰かが、お米の炊き方を知らないと。

まぁ、千晴なら出来るでしょ。さっきも、何だかんだ言って出来てたし。

壱馬「え？風呂掃除…お前がやったん？」

陽向「そう！だから今日は川村くんはやらなくてもいいよ！」

壱馬「…お前、意外とやるんやな。まぁ、助かったわ。サンキュ」

こっちはこっちで、お風呂掃除担当の2人が話していた。
主に、陽向が元気に。
でも…川村くんが、素直にお礼を言った？
もちろん、そんな川村くんに驚いて陽向も呆然としている。

陽向「…川村くん、だよね？」

壱馬「…俺やけど。何、俺が素直やったら不満？」

クスッと、川村くんは笑った。
でも何か…少し、あやしげ。

何か、妙に色っぽい声出したし今。
ここからちょっとだけ語りなしでお願いします。
ご想像に、お任せするわ。

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