追われています。【文豪ストレイドッグス】

【番外編】相棒からの頼み事 4 ページ26

A side

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10時40分

『20分早く着いちゃったな。』

待ち合わせのカフェに来たよ。
疾風はきてるかな？

カランカラン

『善い音してる…』

店員「何名様ですか？」

『待ち合わせです。』

周りを見ると斜め右あたりの席で疾風が笑顔で手を振っていた。

『見つけました。』

店員「それではごゆっくり。」

早足で移動する。

『早いね。』

疾風「女の子を待たせるなんてしないよ！」

『そう。』

疾風「いつも通りやろう。」

『探偵社に入る約束、守ってね？』

疾風「りょーかい。」

二人で席を立つ。

『それじゃあ、』

疾風「復讐の時間だね。」

こんな感じだったっけ？


ただ今11時59分

疾風「ボスは俺がやってもいい？」

『いいよ。』

疾風「ありがとう。」

『両親の殺人に関わってる人たちも、でしょ？』

疾風「うん。」

『雑魚は私に任せて。』

疾風「……12時まであと何秒？」

『あと20秒。』

疾風「わかった。」

私たちのやり方は、疾風の目立つ異能で敵を呼び寄せる。
私の異能は私から見えている人にしか聞かないからね。
そこからはとにかく暴れる。
双黒並みにいいコンビだよ。

『あと、3秒』

3、2、1、0

『12時になったよ。』

カツン

ボオッ…

疾風の後ろに火の柱が5本立つ。

カツン

ゴオッ…

そして疾風の周りに風が起きる。

凄まじい音に焦っているのか、建物から人の声がする。

疾風「【ワンス・アポン・ア・タイム】」

異能力でマイクを出した疾風はニッと笑うと

疾風「レディースエーンジェントルメーン！！！！」

『疾風、こんなキャラだっけ。』

疾風の大声に反応して、わらわらと人が出てきた。

『行くよ疾風！』

疾風「わかってるよA！」

『ひっさしぶりだぁ！こんなにたくさんの人を相手にするの。』

男「誰だ！」

『元ポートマフィア、岬野A。』

男「ポートマフィア！？」

『元だよ。そんなに怖がらなくても大丈夫☆』

男「みんな、気をつけろ！！」

『相棒のために少し眠ってて？【人生の歯車】一週間ずっと此奴らは悪夢を見る』

男「ぐっ…」

『おやすみぃ！』

バタッ

一斉に300人くらいが倒れる。

『行け疾風！！』

疾風が建物の中に入るのを見て、前を向く。

『相変わらず多いね。』

ここは任せて進め疾風！！

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