救出4 ページ6
恵はふぅと溜息を吐いた。
『出血は多少あるけど、大丈夫だよ！』
「だいじょばない！！太ももは出血止まりにくいのよ！？」
『はい…すみませんでした…あぁ、そうだ…アイリッシュは無事？』
「こんな時まで人の心配なんだな…あぁ、大丈夫だ。お前のおかげで生きてる。治療も恵がしてくれたから大丈夫だ。あとは本人の目が覚めるのを待つだけ…」
『そうか…じゃあこの後は予定通りに…』
実は理樹…Aはアイリッシュを助けた後のことも計画していた…
それはアイリッシュとAの二人で暫く過ごすという計画…晃一と恵は先に家に戻り、彼を迎える準備をする…という話で…
「「ダメに決まってる(だろ/でしょ)！！」」
『まぁ言うと思った…言ったでしょ？アイリッシュは死んだ身…戸籍は直ぐ作れても、パスポートは直ぐに作れない…だから二人は先に帰って船で来て欲しいんだ。』
ルパンが置いていったクルーザーがあり、それで夜中にこっそりアイリッシュを国外へ出す為だ…
「だが、今のお前とアイリッシュを二人にしておけない！もしアイリッシュがお前を倒して逃げたら！？」
『そうならないように、僕は彼とじっくり話す必要がある…僕は彼を従えたいんじゃない、仲間になりたいんだ！』
「じゃあ…私が残るのは？船は晃一が運転できるから…」
『恵姉さんには姉さん達の家と仕事を固めて欲しい…』
本当は恵を危険な目に会わせたくない…もしかしたらアイリッシュはAがいない間に恵を襲って逃げる可能性もある…
だから恵には安全な所にいて欲しいのだ…だが、それを言うと「私は役ただずなの！？」と言われそうなので敢えて言わない……
「でもっ！」
「恵…俺も納得できないが仕方ない、ここは理樹を…Aを信じよう…」
「晃一っ！あなたは心配じゃないの！？」
「俺だって心配さ！！本当は二人にしたくない！！けど…何言ったって決心は硬いんだろ？」
『うん！』
「……そう……分かったわ……」
Aの強い意思を持った瞳を見た…金色の瞳がより強く輝く…それを見た恵はふぅと息を吐いた。
「けど約束して？危なくなったら直ぐに逃げること…」
『うん』
「俺もなるべく早く行くから…」
『うん』
ようやく承諾してもらい、3人は準備を始める。
まずは荷物をまとめてホテルをチェックアウトした。
アイリッシュは上着にフードを被せ、晃一が背負って出る。
次に田舎の方のペンションを探してそこにアイリッシュを運んだ。
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いちごちょこ(プロフ) - 九美さんお疲れ様です。更新されるたび、わくわく楽しく読ませていただいております。スランプお辛いと思いますが、無理をなさらないでください。私は九美さんの作品が大好きですので、ずっと応援しております(^^) (2019年3月14日 14時) (
レス) id: 511f46d568 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます！いよいよ奴がやってきますw！！頑張って書きますm(_ _)m (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - き……き……きたーーーーー！！！ジンさんだーーー！！予告だけでこんなにテンションが上がるなんて！！楽しみすぎる！！ありがとうございます！！ (2019年3月13日 22時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 優作さんは今回お留守番ですw……私も優作みたいな父親欲しい……でも、事ある毎に謎を出してきそうw (2019年3月12日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - 有希子さんきたーーー！！有希子さん一人？！優作はどうした！？優作も一緒だと思ったのに！！ダンディボイスで囁かれたい……優作みたいな親父が欲しい…… (2019年3月12日 21時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年3月1日 19時
