救出3 ページ5
自分の部屋に戻り、理樹の服を改めて見る。
『うっわ…ボロッボロ…』
無理もない…アイリッシュと戦い、ジン達から銃弾を浴びた。寧ろ外傷がない方が恐ろしい。
仕方ないので念の為持ってきた理樹の服を用意する。
ふと部屋にあった鏡が目に入り近付く。
体に巻いたシーツを取って自分の体を見た…
『うわ…結構怪我してたんだ…』
あちこちにガーゼやら絆創膏やら包帯やらがあった…
Aは『ていっ!』と絆創膏やらガーゼやらを取っていく…
既に血は止まっているのを見て少し安心した。
最後に左肩と右の太ももの包帯を見る…そこには赤茶色になった血が滲んでいた…自分でも分かってる。ここが深い傷を負ったのだと…
Aは自分が持ってきた荷物の中からガーゼと防水包帯を取り出し、一度全部取って付け直す。
『〜っ!』
まだ治ってない傷が疼いて顔を顰める。
新しく変え終わった後はシャワーを浴びた。
理樹の服に着替え、ウィッグも付けて晃一達がいる部屋に戻った。
部屋に戻るとまだ二人は寝ていた…
時刻は6時…理樹はカーテンを開けた…
「「う…」」
差し込む日の光に晃一と恵は目を覚ます……
『おはよう…お二人さん!』
光を背後に理樹はにっこりと笑った。
「「理樹!!!」」
二人は理樹を見るとガバッと起き上がり、晃一は直ぐに抱きしめてきた。
「馬鹿野郎…!!どんだけ心配したと思ってんだ!!?」
『あ、あははーごめんね?』
すると恵も泣きそうな顔をして抱きついてきた。
「無茶して!!ほんとにもう!!」
『んー…ごめんって〜…でもありがとう、二人のおかげでこうして生きて逃げて来られたから!』
そう言うと二人は苦笑いをした。
「お前を助けるのは当然だろ?」
「そうよ!傷は大丈夫なの?…ってあなた…お風呂入ったわね!?」
『う…だってサッパリしたくて…』
「傷は!?包帯はどうしたの!?」
『ほ、包帯汚れてたし…防水用の包帯巻いて入ったから大丈夫…』
「汚れてたって…血が滲んでたんでしょ!?なんで動いてんのよ!!!」
少し怒った顔した恵に怒られてるので、助けを求めようと晃一をチラッと見るが、彼も同じくムッとした顔をしていた為、大人しくお叱りを受けることにした…
「取り敢えず一度見せなさい!!」
『はい…』
シュンとした顔でトボトボとベッドに座り恵に怪我の状態を診てもらう。
「うん…取り敢えず小さな傷は大丈夫そうね…後はこの右の太ももと左肩の傷ねぇ…」
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いちごちょこ(プロフ) - 九美さんお疲れ様です。更新されるたび、わくわく楽しく読ませていただいております。スランプお辛いと思いますが、無理をなさらないでください。私は九美さんの作品が大好きですので、ずっと応援しております(^^) (2019年3月14日 14時) (レス) id: 511f46d568 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます!いよいよ奴がやってきますw!!頑張って書きますm(_ _)m (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - き……き……きたーーーーー!!!ジンさんだーーー!!予告だけでこんなにテンションが上がるなんて!!楽しみすぎる!!ありがとうございます!! (2019年3月13日 22時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 優作さんは今回お留守番ですw……私も優作みたいな父親欲しい……でも、事ある毎に謎を出してきそうw (2019年3月12日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - 有希子さんきたーーー!!有希子さん一人?!優作はどうした!?優作も一緒だと思ったのに!!ダンディボイスで囁かれたい……優作みたいな親父が欲しい…… (2019年3月12日 21時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九実 | 作成日時:2019年3月1日 19時