「好奇心」は自分の首を絞める〜Part8〜

影3 ページ31

透に自宅まで送ってもらい、家に入る前に気配を確認したがもう無かった…

流石に車で行くとは思わないもんね…

このことはもちろん彼には言わなかった。
たかがストーカー1人くらい自分でなんとか出来ると思っていたからだ。


そこからほぼ毎日、街中を歩いているとその気配を感じるようになった…
念の為家に帰る前には人混みを利用して撒いていく…
お陰様でか自宅に手紙などの類いはない。

…そろそろ潮時か？

いい加減見られ続ける生活も嫌になってきた…そろそろここらでケリつけてやろうと思う。

今日もいつも通り街中を歩き、視線を感じるのを待った…
夕方頃いつもの気配を感じ、ほくそ笑みながら歩く…

さぁさぁ…おいでよ…

早歩きで角を曲がった時…


「「「わっ！」」」

『わっ！…と…あら！少年探偵団とコナン君に哀ちゃんじゃない。こんにちは！』

少「お姉さんこんにちはー！」

コ「こんにちはAお姉さん！…どうしたの？」

『ん？ううん…ちょっとね…』


Aはスっと後ろを振り返る…
すると先程までの気配が無くなっていた…

なんだ？子供達と会ったから諦めた？なんでだ…？

歩「お姉さん…？」

『あっ！あぁ…ごめんね？…ちょっと急いでるから…またね！』


そう言ってAは手を振って立ち去る。
その様子をコナンはジッと見ていた。


哀「…変ね」

コ「あぁ…お前もそう思うか？」

哀「えぇ…いつもなら私を見ると花が咲いたように笑うのに、今回は少し様子が違ったわ？」

コ「(自慢かよ…)あぁ…まるで俺達に"今“会うのは不味いって顔だったな…」

歩「…そう言えばお姉さんこの前からなんか様子が変だったよ？」

コ「え？どういうこと？」

光「あぁ、お土産を持ってきてくれた時ですね？確かに、最初はいつも通りAさんはしゃがんで僕達と話をしていたんですが…」

元「なんか突然立ち上がって、周りキョロキョロして慌てて行っちまったよなぁ？」

歩「うん…なんか警戒してるような感じで…」

コ「……」

哀「ねぇ…まさかだけど…」

コ「あぁ…もしかしたらAさん…ストーカーされてるかもしれねぇ…」

少「え！？ストーカー！？」

コ「しっ…！護衛がいないってことは…警察に行ってないのか…？」

哀「確信が無いのかも…まだ彼女自身ストーカーかどうか分からないとか…」

コ「……ってことはまだ自宅は突き止められてねぇってことか。」

光「ど、どうしてですか？」

哀「もし自宅が分かっていたらどうする？」

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