「好奇心」は自分の首を絞める〜Part8〜

帰国2 ページ25

Aはキッと晃一を睨んだ。


『あの香水カップル限定だって言うじゃん！降谷さんに詰め寄られて怖かったんだから！』

晃「ハハ、バレたか…って…え？ゼロに詰め寄られた？」


Aはあったことを話した…すると晃一だけでなく恵や修三までが難しい顔をして黙った…


『…どうしたの？』

晃「あいつはお前に香水を送ると…？」

『うん…降谷さん何だかんだで色々してもらってるのよね…監視対象にやり過ぎじゃない？』


そう言うと晃一はため息を吐き、恵と修三はクスクスと笑い始めた。


『どうしたの？』

修「いや？その男には気をつけろよ？隙見て何探ってくるか分からねぇからな？」

『もちろんよ！あぁ…それに赤井さんもコナン君も怖いのよねぇ』

恵「あら、赤井さんも？」

『うん、この前理樹のこと問われたしねぇ〜』

修「おい、それ大丈夫なのか？」

『降谷さんの時も誤魔化したけど…彼は推理力が凄いからねぇ…今だって帰国したら迎えに来るってさぁ…』

晃「気をつけろよ？」

『なんかあっても逃げるし、ヤバそうになったらこっちに逃げて身を隠すさぁ…』


少し理樹の顔をしてニヤリと笑う。


空港に着き、Aはキャリーケースを預けた後、4人は時間までブラブラと散歩していた。


『あ！あれ美味しそう！』

恵「こらこら！ここで食べすぎたら、機内食食べれないわよ？」

『むー…じゃあ持ち帰りにして後で食べるー』

修「諦めるって選択肢はないんだな。」

晃「気をつけろ？Aは食い意地凄いからな？」

『聞こえてるぞこら…』


そんな調子で散歩し、時間がくるとゲートへ向かった。


『じゃあ…行くね？』

恵「A、元気でね」

『うん、恵姉さんありがとう』

修「次会った時は心配いらねぇくらいに馴染んでおくぜ？」

『うん、楽しみにしてる！頑張ってね？』

晃「A…また寂しくなったら連絡しろよ？会いに来たっていいからさ。」

『うん、連絡する…晃一達も気を付けてね？』


Aは一人ずつ抱き着いた。


『皆またねーー！！』


Aは満面の笑みで大手を振って歩き出す。
お互いに見えなくなるまで、Aは何度も振り返って行った………


修「…行っちまったな…」

恵「えぇ…」


恵は小さく鼻を啜って目頭を指で拭う。


晃「一生の別れじゃねぇさ…」

恵「分かってる…けど少し寂しいわ…」


少し震えた声の恵の頭を修三が雑に撫でた。


恵「ちょ！」

修「寂しいのはあいつも同じだろうな…」

晃「あぁ…」

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