体格差3 ページ38
理樹は少し苦笑いをした。
『僕のこと知ってるんだね？』
「あぁ…ジンの奴が血眼になって捕まえようとしてる奴だと…」
『みたいだね…』
彼の声はもうアイリッシュに戻っていた…
「お前のことだ…もう俺のことも知ってるんだろ？」
『そうだね…そこで君に提案があるんだけど…』
「ほぉ？」
『工藤君のことは諦めてくれないかなぁ？』
「それは無理だな」
『そうか…だよねぇ…』
そう素直に承諾してくれたら苦労しないって……
ヒュンッ！！
『っ！』
突然アイリッシュが間合いを詰めて攻撃を仕掛けてきた。
それを瞬時に見切って避ける。
「ふん…のこのこと出てくるだけのことはあるな…」
『僕は戦いたくないんだけどなぁ…』
「悪いが、力づくでもお前を連れて行くことにした。」
『何故？』
「工藤新一とお前をあの方に差し出せば、ジンを失脚させるだけでなく、更に一目置かれることになるからな！」
『組織の仲間になるのは遠慮したいかな…』
「お前の意思など関係ない！！」
そう言って次々と殴りかかってくるアイリッシュの拳を避ける。
右足が理樹の頭を狙うが、バッと腕を出して止める。
一撃が重い…流石だね…この体格差だと僕の方が不利だと普通は思うだろうけど…
『僕もそう簡単に負けたくないからね！』
そう言って今度は理樹が仕掛ける。
アイリッシュより幾分も小さいが、身軽さで戦う。
ジャンプして彼の頭付近で回し蹴りをするが、それは簡単に払われた。
「ハハハ！それで攻撃してるつもりか！？」
『そんな訳ないでしょ？』
アイリッシュが拳を出した瞬間、身を低くし懐に入る。そのままグッと手に力を入れて思いっきり顎を突き上げた。
「グッ！！」
『体格差あるからって甘く見てるといけないよ？』
「ククッ…いいぞ…もっと楽しませてくれ！！」
二人の戦闘は暫く続いた…
不味い…早くしないとコナン君が危ない！
お互い息が上がる…アイリッシュに頬を殴られた為、口の端から少し血が出ていた…
それをグイッと乱暴に拭い、スっと身構えた…
「ほぉ？決着つけるつもりか？」
『時間が無いんでね…』
「俺としてはもっと楽しみたかったが仕方ない…気絶してもらおうか！」
『それはお断りだね！！！』
ぐわっっと二人が一気に距離を詰める。
殴りかかってくるアイリッシュの隙を見て、彼の足の間を潜り、後ろに周り込んだが、彼も直ぐに振り返る。
『寝むれ…アイリッシュ！！！』
「何っ！！？」
.
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detectiveconan1(プロフ) - バレンタイン、ウイスキートリオ、最高っす！！！ (2020年4月4日 21時) (
レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 藍那さん» コメントありがとうございます！！風見さんですね！降谷さんがバレたら…出てくるかも…ですっ (2019年6月7日 23時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
藍那 - もっとかざみん(かざみしゃん)を出して上げてください！！ (2019年6月7日 21時) (レス) id: fa7f1f719a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - ニッチさん» コメントありがとうございます！最早子守唄ですねwwwwww分かります！私も全部聞いたことありませんw多分聞けたとしても、脳が内容を理解するのを拒否しますね… (2019年3月2日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
ニッチ(プロフ) - 初めまして！めちゃくちゃおもしろかったです！実は私も古谷徹さんの日本国憲法聴きながら寝てるんです笑笑あの方の声は落ち着くので最後まで聞けた試し無いですが笑 (2019年3月2日 22時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年2月19日 19時
