「好奇心」は自分の首を絞める〜Part7〜

いざ出発！3 ページ32

晃「そうか…なら良かった」

恵「ならなんで？」

晃「…今日Aが来るから」

カシャン！

恵が持っていたフォークを落とした。


恵「今…なんて…？」

晃「今日Aがこっちに来るんだ…もう飛行機乗ったって言ってたから、着くのは夕方くらいか？」

恵「なんでそんな大事な事直ぐに言わないの！？」


恵はテーブルをバン！と叩き立ち上がる。


晃「サプライズ！ってやつだな！」

恵「あぁもう！！急いであの子の部屋の換気しなきゃ！家中掃除もして…あぁ、ご飯も豪勢にしましょ！いやー！美容院行きたかったわ！お化粧もしなきゃ！」


恋する乙女のようにバタバタと準備を始める恵。


晃「け、化粧必要か？」

恵「あの子の前じゃ綺麗な私でいたいの！！それで会った時『恵姉さんはいつも綺麗ね！』って言われたいのっ！」


バタバタと忙しなく動き回る恵に晃一は苦笑いをした。


晃「んじゃあ俺は仕事行くわ！」

恵「よろしく！」


そして晃一は仕事へ、恵は準備を始めた。


時は戻ってAは今…

空港でお散歩していました…


『わー！このお菓子美味しそう！皆のお土産にいいなー！…って今買ってどうするよ…あ！ドリンク屋だ！喉乾いたから買おう！』


そんな感じで色々見てたら1時間経っていた。


『あ、電話がきてた……もしもし、晃一？』

ーー「Aか？今どこにいる？」ーー

『まだ空港！ボチボチ移動するけど…』

ーー「俺今仕事終わったんだ…迎えに行くよ！少し時間かかるけど大丈夫か？」ーー

『大丈夫！ブラブラしてるから〜』

ーー「ハハ！じゃあ直ぐに行くよ！」ーー

『はーい！』


取り敢えずソファーに座っていると、電話がかかってくる。


『もしもし？』

ーー「Aさん、僕です」ーー

『…透さん？』

ーー「えぇ、そうです。もう着いたんですよね？」ーー

『はい。今友人が迎えに来てくれるみたいでのんびり待ってます。』

電話なのに口調が安室…っていうことは誰かといるか外にいるかのどっちかだな？

ーー「Aさん、約束覚えてますね？」ーー

『こまめな連絡と男に寄られても断る…ですよね』

ーー「えぇ、ちゃんと守ってくださいね？もし破ったら…帰国後が楽しみですね！」ーー

『ひぃぃ！』

ーー「では、旅行楽しんでくださいね！」ーー


そう言って電話が切れたが、こちらは気が気じゃない…すると今度は昴から電話がきた。


『もしもし、昴さん？』

ーー「はい、昴です。そちらはどうですか？」ーー


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