バレンタイン番外編 8 ページ24
『…でも上から見てるってことは…色々知ってるってことだよね…？』
そう言うと3人はスっと顔を逸らした。
『え！？ちょっと！！何を見たの！？何を見てるの！？』
萩「だ、大丈夫だよ！お風呂とか覗いてないから…」
『はっ！？』
伊「それは俺と松田が阻止してるから大丈夫だ！」
松「まぁ…あれだな…酒には気をつけろよ？」
萩「そうだね…知らないからって好き放題してくれちゃって…」
伊「でも、あんな反応する二人も珍しくて笑っちまったけどな！」
何のことか分からず首を傾げるが、取り敢えず風呂は覗いてないらしい…
『なんか狡い！3人だけ人の秘密知って！』
松「…なら、ヒロと降谷の㊙エピソードでも聞くか？」
『何それ超聞きたい！！』
萩「ヒュー！松田いい考えだね〜！じゃあお話しようか！」
伊「ほ、程々にしてやれよ…？」
4人はその場に座り昔話をした。
やんちゃした思い出、恥ずかしい思い出、楽しかった思い出…
聞いてて面白くて皆始終笑っていた…
松「…どうやら時間みてぇだな」
『え？』
言われて自分の手を見ると、指先の方から透けてきていた…
伊「もう起きる時間だな！」
萩「残念！でも楽しかったよ！」
『うん！私も！…また会えるかな？』
萩「君が俺達に強く会いたいって望んで、こっちも君の近くにいてタイミングが合えばきっと会えるよ…」
『そっか…じゃあまたお話したくなったら強く願っとくね？』
松「頻繁に願うんじゃねぇぞ？」
『えー』
萩「じゃあ俺だけでも会いに行こうかな？」
伊「萩原一人じゃ危ねぇ」
萩「なんでだよ！！」
『ふふふ、また色々お話聞かせてね？』
松「気が向いたらな」
萩「さ、もう時間だよ…」
伊「またな！」
『うん！またね！景光と降谷さんを見守ってあげててね！！』
Aが手を振ると3人も振り返してくれる。
萩原は楽しそうに、伊達はニカッと笑いながら、松田は少し面倒くさそうにそれぞれ振っていた…
そして目の前がまた真っ白になる…
『ん…』
カーテンの隙間から朝日が差し込む…
Aはゆっくりと体を起こした…
『…夢…？』
ボーッとした頭でふと視線を机に移す…
『あ……！』
昨晩置いてあったはずの3つのチョコが無くなっていた…
窓からふわっと風が吹いてくる…
ーー「「「ありがとな」」」ーー
その風と共にあの3人の声が聞こえた気がした…
それを聞いて笑みが零れる…
『さーーて！3人の墓参りにでも行ってみるか！！』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 580人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
detectiveconan1(プロフ) - バレンタイン、ウイスキートリオ、最高っす！！！ (2020年4月4日 21時) (
レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 藍那さん» コメントありがとうございます！！風見さんですね！降谷さんがバレたら…出てくるかも…ですっ (2019年6月7日 23時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
藍那 - もっとかざみん(かざみしゃん)を出して上げてください！！ (2019年6月7日 21時) (レス) id: fa7f1f719a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - ニッチさん» コメントありがとうございます！最早子守唄ですねwwwwww分かります！私も全部聞いたことありませんw多分聞けたとしても、脳が内容を理解するのを拒否しますね… (2019年3月2日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
ニッチ(プロフ) - 初めまして！めちゃくちゃおもしろかったです！実は私も古谷徹さんの日本国憲法聴きながら寝てるんです笑笑あの方の声は落ち着くので最後まで聞けた試し無いですが笑 (2019年3月2日 22時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九実
| 作成日時：2019年2月19日 19時
