「好奇心」は自分の首を絞める〜Part7〜

バレンタイン 番外編3 ページ19

『あ！？私っ！？私に作ってくれてたの！？』

「う、うん…」


両人差し指をチョンチョンと合わせ、恥ずかしそうに俯く真純…


『ふふ…そうだったんだね！それは嬉しいなぁ！』


Aはニコニコと笑って真純の頭を撫でる。


『じゃあ真純ちゃんの愛情たっぷりチョコケーキ！二人で食べよっか！』

「うん！」


その後、ケーキを食べながら楽しくお喋りして過ごした…


『ところで、私そんなに凄くないよ？』

「そんなことないよ！僕にとっては素敵な姉さんさ！」

『もう！真純ちゃん好きっ！！！』



〜コナン〜

『やっほー！コナン君！今帰り？』

「ん？あ！Aお姉さん」


下校途中のコナンを見つけて声をかける。
コナンは振り返って立ち止まり見上げてきた。


『ちょうど良かった！コナン君にバレンタインね！』

「ありがとう！」


ポスっとコナンの手にラッピングされたお菓子を渡す。


「お姉さんが作ったの？」

『うん！結構自信作だよ？』

「えー、なんだろ…」


気になったコナンは中を見てみた。


「っ！これ！」


それは手のひらサイズのレモンパイが3個…


「Aさんありがとう！！」

『(ちょっと素が出てるぞ？)喜んで貰えて良かった！じゃ、大事に食べてね〜』

「うんっ！！」


コナンは頷いた後嬉しそうに早歩きで帰っていった…

ああして見れば小学生なんだがなぁ〜…




〜工藤新一〜

((設定)新一とは遠い親戚。歳はAの方が上)
(ほぼ会話文のみ)

ピンポーン

ピンポーン

ピポピポピンポーン

ピポピポp


「うるせぇぇぇぇ！！！！」

『あ！やっと出てきたか！』

「げ…Aかよ…」

『「げ」とは何よ…寝てたの？』

「昨日は遅くまで本読んでてさぁ〜ふぁ〜」

『新ちゃん相変わらずねぇ…』

「その「新ちゃん」ってやめろよなー？俺も高校生だぞ？」

『ふふふ、新ちゃんは新ちゃんだよ！』

「んで？何の用だ？」

『あぁ…はい！バレンタイン！』

「…わざわざこれを渡しに来たのかよ…」

『そうよ？』

「別にチョコくらいで…」

『あ、いらない？じゃあ返しt…』

「誰もいらないなんて言ってねぇだろ！？」

『…あれ？新ちゃん顔赤くない？』

「バッ！！バーロー！！んな訳ねぇよ！！」

『ふーん…まぁいいや！じゃあね！』

「え！？もう帰るのかよ！」

『うん、そうよ？渡したかっただけだし…』

「あー…あれだ…せっかく来たんだから茶ぐらいいれてやるよ…！」

『(何だかんだで優しいのよね…)』

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