零story7 ページ37
彼はそんな二人に気にせず話を続けた。
「直ぐに襲った犯人も誰だか調べがつきました…
それがあなた達だったとはね…」
「ちっ！ちがっ！私達じゃない！！」
「目撃者もいて、あなた達はその後捕まったでしょう？だが、未成年だからというのと…彼女がこの事を僕から隠そうとして公にならなかったんだ。」
「「っ！！」」
「少々骨が折れましたが…よくやく見つけましたよ…？」
バーボンの雰囲気で…二人を追い詰めるように言えば、カタカタと震える二人の内一人が叫ぶ。
「私のせいじゃない！！こいつがやろうって！！」
「はぁ！？あんただっていなくなればいいのに！って言ってたじゃない！！」
「……二人共同罪でしょう？それで、僕の仕事柄あなた達の事は色々と調べさせて頂きました…
○×大学の生徒だそうで？〇〇教授はお元気ですか？」
「そ、そこまで知ってて…！？」
「〇〇教授は前に少しお世話になった事がありましてね…何かあれば相談に乗るよと言われているんですよ…」
どんどんと二人を追い詰める…例え逃げても無駄だというように…
「僕の方も事を荒立てたくありません…あなた達に約束して欲しいんです…」
「「や、約束…？」」
「えぇ…二度と俺とAの前に現れるな…！！」
声を一層低くして言えば、二人は涙目になりながら「ﾋｯ!」と声を上げた。
「故意に現れた場合、この事を公にし、今後の人生に大きな汚点を付けることになるというのをお忘れなく…」
「いいですね？」と問えば、コクコクと頷いたのでそれで終わりにする事にした。
これでまだ四の五の言うなら更に追い詰める予定だったが…
そして車は二人が通う大学に着く。
安室は車を降り、座席を倒して二人に降りるよう促した。
二人が降りた後、安室は「忘れないでくださいね」と釘を刺して走り去る……
「……Aに会いたい……」
事が終わってふと、愛しい人を思い出す…
その時携帯にメールがきている事に気付いた。直ぐに確認すれば、それは今思っていた愛しい人から…ただ、『大事な話があります』と神妙な面持ちそうな内容に降谷はキリッとした顔をして向かった…
丁度いい…俺も腹を決めて言おう…
安室じゃなくて…降谷の恋人になって欲しいと…
今度からは必ず君を守り抜くと…
だが、彼の決意とは裏腹にAから言われたのは……
『降谷さん…もうやめましょう。』
「え…？」
『もう…恋人のフリをするのをやめましょう…』
「何をっ…！！？」
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ぽむ(プロフ) - すき。語彙力ないんですけど、この作品が好きです。ありがとうございました。 (2022年5月12日 23時) (
レス) @page40 id: 10c6d472ea (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - Shamrockさん» お褒めの言葉ありがとうございます！！皆様の応援のお陰でやってこれました！！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月6日 6時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - おったまげさん» ありがとうございます！色々伏線がありましたねw1度読んだ後、もう一度読んだ時に伏線を見れるのが面白いように書きましたw！ (2019年4月6日 6時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
Shamrock(プロフ) - 九実さんの作品ほんと好きです。文才だなぁと思いながらいつも見ています。これからも頑張ってください (2019年4月5日 23時) (レス) id: 4a04417653 (このIDを非表示/違反報告)
おったまげ(プロフ) - もう本当に読んでいて素晴らしかったです。催眠のスイッチの部分とか、最後の最後にあぁこういうことだったんだ！って一人で感動してました(笑)これからも連載頑張ってください^ ^ (2019年4月5日 23時) (レス) id: e18c4166e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年4月5日 11時
