077 答え ページ33
主の書類整理の手伝いを終え、色々な事をした後部屋に戻ってきた私は、布団の中に入ると、一晩中思考を巡らせ続けた
強くなるためには何が必要なのか
しかし、朝日が顔を見せても、その答えは見つからなかった
その時、障子に人影が現れた
白光「A、起きてる?」
「ん、起きてるよ」
布団から出て障子を開けると、内番服を着た白光が立っていた
「おはよう、白光」
白光「おはよう、A。……A、眠れなかった?」
「え、もしかして隈できてる?」
質問を質問で返した私に、白光は頷く
「……実は、色々考え事してて寝れてないんだよね」
私がそう言って苦笑すると、白光は心配だと言うように眉を下げた
――白光、初めて待った時よりも表情豊かになったな
ふとそんなことを思い、白光の頭を撫でる
「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから
そろそろ朝餉の時間だよね。行こう」
大広間で食べる朝餉は、いつもよりも賑わっていた
昨日、今剣が修行から帰ってきたからだ
岩融をはじめとした三条派の刀達や短刀達がわいわいと今剣に話しかけている
それを微笑ましく見て、味噌汁を飲もうとした時――
昨夜から考えていた事の答えがふと導き出されて手が止まった
夜空「A? おーい、起きてるか?」
夜空が何か話しているが、今はそれに応える暇はなかった
私は今剣と話している主に目を向けると、味噌汁を飲んだ
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白(あきら)(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 46e374d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつもいつも楽しみにさせて頂いております!これからも更新頑張ってください! (2019年10月13日 10時) (レス) id: c5721a90b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白(あきら) | 作成日時:2019年10月13日 2時