078 話 ページ34
「主さま、入ってもよろしいですか?」
アスナ「Aちゃん? どうぞ」
太陽の光が本丸を暖かく包み込む中、私は主の部屋の前に立っていた
スッと障子を開けて部屋に入り、閉めてから主の正面に正座する
主も背筋を伸ばして私と目を合わせる
「主さま、お話があります」
アスナ「はい」
「――修行に行きたいのです」
アスナ「それは、どうして?」
「昨日、主さまと共に審神者会議に出席した時、私はその直前に言われたあの言葉が忘れられませんでした。『主さまを裏切るなど、神器失格だ』という言葉が
私は、弱いからそのような事を言われるのだと判断し、どうしたら強くなれるのか自分なりに考えました
私は一晩中考え、そして今朝、その答えを見つけたのです」
アスナ「それが、修行に行くことだった」
私は頷き、続ける
「はい。急な話だということは十分承知しています
ですが、私は強くなりたいのです。私を、修行に行かせてください」
そこまで言って、私は床に手を付き頭を深々と下げた
アスナ「……はい。青薔薇の剣の修行を認めます」
「!! 本当に良いんですか!?」
アスナ「ええ。Aちゃんがちゃんと考えた末に出した答えだもの
それに、頭も下げられちゃったし、断れないよ」
夜空「A、気をつけろよ！」
「分かってるよ」
金木犀「ちゃんと飯食べろよ」
「金木犀は私の母親なの?」
白光「無事で帰ってきてね」
「うん。ありがとう」
旅装束を身に着け、旅道具、手紙一式を持って"出陣部屋"で仲間たちからたくさんの励ましの言葉を貰う
最後に、主から言葉を貰った
アスナ「これはあなたの決めた道よ。自分で"強さ"を見つけて、強くなって来なさい。他の審神者に馬鹿にされないくらいにね」
「はい」
主はそう言うと、部屋中に霊気を満たした
部屋の天井に付けられた時計の針が戻り始め、視界が白くなっていく
――私、きっと強くなって帰って来ます。それまで待っていてください
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白(あきら)(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 46e374d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつもいつも楽しみにさせて頂いております！これからも更新頑張ってください！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: c5721a90b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白（あきら） | 作成日時：2019年10月13日 2時
