075 審神者会議 ページ31
後に、《青薔薇事件》と呼ばれる事になる騒動から1週間経った日
この日は審神者会議が行われる日だった
アスナ「Aちゃん、準備出来た?」
「はい、いつでも行けます」
アスナ「それじゃあ、しゅっぱーつ!」
厚「気をつけて行ってこいよー!」
男士の皆に見送られて、私と主は政府本部に向かった
ひそひそ、ひそひそ
審神者会議に出席する審神者達は、私たちを見ては何か小声で話し合っている
きっと主も気づいているだろう
「主さま、早めに行きましょう」
アスナ「うん……」
主の手を取って少し大股で歩いていると、正面から2人の男性審神者が近寄ってきた
男1「どうも、アスナさん」
赤い縁の眼鏡が特徴の審神者が言った
アスナ「……こんにちは」
襟から刺青が覗く審神者が続く
男2「その子が刀剣女士の、青薔薇の剣ですよね」
アスナ「ええ、そうです」
何なんだ、この男たちは
「何用ですか。急いでいるのですが」
男2「審神者会議は50分後ですよ。まだ時間はあるんですから、少し話しませんか?」
アスナ「……」
「主さま、無理に話す必要はありません。行きましょう」
主にだけ聞こえるように話して、2人の横を抜けようとすると、眼鏡の審神者が腕を広げて私たちを止める
ほぼ睨むように男の顔を見ると、眼鏡の奥の細い目がこちらを面白そうに見ていた
その目に嫌な物を感じ、咄嗟に主を背中に隠す
アスナ「Aちゃん……?」
2人が目配せするのが分かった
男1「へえ、Aってあだ名なんですねぇ」
男2「そう言えば、青ば……Aちゃんって、1週間くらい前に、時間遡行軍に攫われたんだって?
噂によれば、心を乗っ取られたとか」
2人の雰囲気が変わった
恐らくこちらが本性だろう
アスナ「……それが何か?」
男2「おや、否定しないのか」
アスナ「っ……ええ。事実なので」
男1「そうかそうかァ
アスナさんという主が居ながら、心を乗っ取られて裏切るなんて、神器失格なのではァ?」
「っ‼」
＿＿確かに、大切な人も守りきれない私は、神器としての仕事を全うできていないかもしれない……
アスナ「そんな事はないわ!」
「主さま……?」
アスナ「Aちゃんは仲間思いで、優しくて、周りを良く見てる。私の仕事も手伝ってくれるわ
そんな子が、どうして神器失格なんて言われなくてはいけないの?」
2人の表情が険しくなっていくが、言い返すことは出来ないようだ
主はそれを見た後、私の手を引いて会議室へ歩いて行った
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白(あきら)(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 46e374d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつもいつも楽しみにさせて頂いております！これからも更新頑張ってください！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: c5721a90b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白（あきら） | 作成日時：2019年10月13日 2時
