月の中のネオン ページ39
○DOYOUNG
Aを探して、控室の大きなソファーに小さなかたまりを見つける。誰かの上着が掛けられて、隣でジェヒョンがご飯を食べていた。
『やっと見つけた』
「Aのこと？」
『うん、今日Aと順番離れてて』
「20分後に起こしてくださいって言って寝ちゃったよ」
ひとつに括った髪が崩れないように大きなクッションを抱えて、顔にかかった前髪を避ける。もうすぐ起こさなきゃなんだけどとジェヒョンが声を掛けようとして、バタバタと足音が聞こえる。
『Aなら寝てるよ』
「ほんと？これから僕とケーキ食べるんだけど」
「ケーキ？」
「あのね、好きそうだからって買ってくれたの」
ヘチャンが呼べば、瞬きを繰り返して目が開く。ケーキ取ってきてもいい？と言ったのに頷いて、体を起こす。俺とジェヒョンを見て運が良いですねと言うから、ジェヒョンが首を傾げた。
「ケーキ、1つの箱に4つ入ってるんですよ」
『たくさん買ったの？』
「出前のだとそうらしくて、3つ買ったの」
「ヌナお待たせ！」
「ありがとう、ここにおいで」
箱を開く。綺麗な形をしたケーキが並んでいて、ヘチャンがAとジェヒョンの間にぎゅっと座った。あと2時間でライブが始まるけど、にこにこしているAを見たら何も言えなかった。これだから過保護なんて言われるのかも。
「ヘチャニはどれが良い？」
「僕はこれ！」
「お兄さんたちもどうぞ」
「Aが食べたいの先選びなよ」
「わたしはどれでも良いですよ」
「じゃあこの苺の貰っちゃうけど」
「…どうぞ」
「冗談だよ」
「ドヨンイヒョンの顔見て」と言われるまで、自分がどんな顔をしているのか分からなかったけど、カシャリとヘチャンに撮られた顔は、自分でも説明出来ないような表情をしていた。あと少しでファンの人たちに会うのに、これはどうなんだ？みたいな顔を。
「オッパ、これ食べたかった？」
『いや、そういうことじゃなくて』
「ヌナ、ジェヒョニヒョンとお話出来て良かったね」
『え？』
「この子たちは皆知ってたんだって」
『ま、まさかチソンイも？』
「ヘチャニが電話した時、皆集まってたんだって」
「わたしだけ知らなかったみたい、わたしの話なんだけどね」
『俺の知らない間に大事になってるんだけど』
「俺たち有名になっちゃったね」
「このグループの中だけですけどね」
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
