同じ夜の中にいる ページ36
○JAEHYUN
「ジョンウ、ちょっと」
練習が終わって、結んでいた髪を解いたAがこっちを向いた。床に寝転がっていたジョンウを呼んで、勢いよく起き上がったジョンウがパタパタと走って行く。ジョンウと外にいますとテヨンイヒョンに言って、ドアが閉まる。
「あれからAとはどう？」
『いつも通り、は嘘かも』
「だよねえ、あんまり話してないし」
テヨンイヒョンが隣に座って、チョコレートをひとつくれた。
元々Aにくっ付いてるヘチャンだったり、Aが頼るドヨンイヒョンだったり、Aを甘やかす(素直に言ったら変な顔されそうだけど)のがうまいジャニヒョンと違って、このグループの中で、Aと俺はいつも近くにいる訳じゃない。
勿論これだけの年数を一緒に過ごしている訳だから知らないことは無いにしても、Aのことで他の誰かに勝てることって何だろう。
「いまAのこと考えてるでしょ」
『…うん』
「よく考えたら自分とAってあんまり一緒にいないなって思った？」
『どうしてわかるの？』
「俺がジェヒョニのお兄さんで、Aのお兄さんでもあるからだよ」
『そういうもの？』
「そういうものだよ、恋ってむずかしいね」
もう一度腕を組んで難しいと呟くテヨンイヒョンを見ていたら、ジョンウとAが戻って来る。よし！帰ろう〜とテヨンイヒョンが立ち上がって、ジョンウがドヨンイヒョンの手を引っ張って行く。時々ヒョンが後ろを向くのは、俺たちのいちばん後ろをAが歩いているからだ。1人じゃなくてヘチャンが隣にいるけど。
「ヘチャナ、シートベルトちゃんとしてね」
「うん、ヌナはどこに座るの？」
「わたしはちょっと用があって」
そう言って車の前で止まっているAを追い越そうとしたのに、何故かシャツの裾を引っ張られている。振り返ったのと同時に車のドアが閉まって、にっこりと笑ったジョンウがこっちを向いていた。
『ジョンウ？』
「ヒョン、僕はヒョンの相談相手でもあり、」
「わたしの友達でもあるんですよ」
「そこは親友って言わなきゃ！」
本当に車は行ってしまって、Aを見ればこっちを見ていたから目が合ってしまう。今俺は、どんな顔をしているんだろう。
「お腹空いてますよね？」
『…え？』
「お腹、空いてます？」
『あ、うん』
「じゃあ行きましょう、温くなっちゃうので」
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
