�� ページ13
○
「なに今の、ドラマ？」
『ジョンウも思った？すごかったね』
「ドヨンイヒョン、Aはあれでも気付いてないの？」
「気付いてたら手を離すでしょ」
『そ、そこが可愛いところでもあるよね！』
「ヒョン？」
『いや、今大変なのはわかってる』
メイクのヌナすらもかっこよかったね〜も話しているのが聞こえて、写真を撮り終わったAたちが帰ってくる10分がまるで1時間のようだった。オッパ見てとドヨンの隣に座ったからとりあえずは良かったけど、じっと2人を見ているジェヒョンの視線が俺たちにも突き刺さりそうだ。
「オッパも後で撮りに行こう」
「A！僕も〜」
「いいよ〜」
Aはスタッフさんに呼ばれて行ってしまって、俺たちだけがそこに残される。ヌナ可愛い〜！と廊下で騒いでいたヘチャンも、この部屋に入った瞬間に何かを察して行ってしまった。
「ドヨンイヒョン、」
「…何？」
「A可愛いね」
「そうだね、うん」
「ねえドヨンイヒョン…」
「オッパ、ここ絡まっちゃった」
コツコツと音を鳴らして、Aが戻ってきた。ドヨンを呼びながら。チョーカーの留め具が髪に絡まっていて、Aが髪を片側に寄せる。ふいにいつものAとは違う香水の匂いがした。ヘチャンが隣に座って、ヌナ、と声をかける。
「今日誰かの香水借りたの？」
「今日？まだ付けてないよ」
「これ誰……あ、ヒョンちょっと」
マントを揺らしながら、ヘチャンが駆け寄ったのはジェヒョンだった。くんくんと音がつきそうな程に周りをくるくると周って、またAのところに戻って来る。
「ジェヒョニヒョンと同じ匂い！」
「あ、さっき写真撮った時かも」
「じゃあ今、2人ともお揃いなんだ」
何故か遠くで話す人の声が聞こえる。それはこの空間が、ヘチャンが言った一言に、Aがそうだねと返すまで誰も話さなかったからだ。いつの間にか隣にいたジェヒョンを見れば2回瞬きをして、周りにはバレない程度に靨が見えている。僕とも撮ろうよ！とヘチャンがAを連れ出して、また俺たちだけが残されている。
「お揃いだって、俺たち」
『う、うん』
俺は今どんな顔をしているだろう。ヒョン僕たちも行かなきゃとジョンウが俺の手を引っ張って、気付いた頃には部屋の外に出ている。つまりあそこにいるのはジェヒョンとドヨンで、ジェヒョンと、ドヨンで…？
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
