私と貴方の恋模様【藍沢耕作】

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「あ……しまった。明日、お祭りだ……。」



なーんか 忘れてるし、装飾がダンボールから漏れてるなって思ったらこれかー。私からやろうって言ったのに……。ダメだなぁ

冴島「A先生」


「はい！！なんでしょうか！！」

冴島「鈴木さんなんですけれど……」


なんかなー……最近は耕作のことしか頭にないな……


どんだけ好きなんだよもうっ！

ぺしぺし、と顔を叩く。

冴島「先生？」

「ああ！ごめんなさい！えっとねぇ……」







橘「A先生、明日ですね、祭り。」

「はい、とても楽しみです。」

橘「手伝えなくてごめんね。 夕方頃に 三井先生が来るから。」

「すみません、助かります。」

ぺこ、と頭を下げると ハハハっと陽気な笑い声。

橘「あ、そうだ。 これ」


はい。と渡されたのは 綺麗な藍色の額縁だった

造花の花などで装飾された額縁の裏には


”ゆうすけ"


と書かれていた


橘「この前、忙しい中沢山話してもらったお礼だそうです。」

「え！そんな、いいのに……。すみません、なんだか。今日、優輔君は……？」

橘「少し体調が悪いみたい。明日に向けて治してる。」

「そうですか……。お大事に、と伝えておいてください。」


それじゃあ、と別れて エレベーターに乗る。


ちーん、と鳴るエレベーター、ドアが空いて入ってきたのは


藍沢「お疲れ様。」

「お疲れ様です。」

藍沢「今日、急遽オペが入った。悪い。」

「大丈夫だよ！私もちょっと忙しくて」

藍沢「明日の準備か？」

「うんそう。」

頑張れよ、といってくれた彼の目は 優しい目で私を見てくれる


「うん、ありがとう。耕作もオペ、頑張ってね？」

藍沢「……頑張れない。」

「なんでよ、頑張ってよ。」

目的の場所の回につく。ドアが空いて出ようとすると

「……え、ちょ！耕作！」

手を取り、耕作の机の斜め後ろの ……つまりは死角の所へ連れてかれた

「どうしたのこうさ」

藍沢「なあ、頑張れるように……ん、」

「そんな、ここでなんて」

はやく、と急かされる。

「私だって我慢していたのに……」

人の気持ちを知らないで……。

触れるほどのキスをした

ぷつん。と何かが切れる音がした

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