私と貴方の恋模様【藍沢耕作】

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向かった先は



「やっぱ、ここが落ち着くなぁ」


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そこは 私にとっての思い出の一つだ


ここから始まった、この人生。



でもその人生はいとも簡単に崩れてしまうのだ


「……っ……ぅあ……」


必死に声を抑えるが、声は漏れる




視界がぼやけて、空はぐしゃぐしゃに見えた



耕作は悪くない……でも、もっと断れたはずでしょ




限界なんだ、貴方への愛が。



まるで私だけが舞い上がってるようで。



スタ……スタ……と足音が聞こえる



「何しに来たの」









新海先生




新海「いや、あは……は。さっきの見ちゃってさぁ。」




「同情ですか」




新海「違うんだ……あの子はね……」








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿……







＿＿＿＿＿＿＿……







奏さんの元へと走った



走って、走って……








《この前、奏ちゃんは手術をしたんだ。成功したんだけど》









大切なものを失った






命よりも大切なもの






ある一つのドアへと向かう




壁には


「……天野……奏……」



肩で息をするが、大きく息を吸い 中へと入る


コンコン、

「失礼します」





ドアを開けるとそこには 静かにベッドの上に座る奏さんがいた

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