GOT7? ...I GOT7!

どうすることも出来なくて ページ41

布団を深く被った。

布団の中で小さく丸まった。







さっきの出来事...

僕の中でなかったことにしたかった。






此処は僕たちの来ていい場所じゃない。

ダメでしょ? 分かってるでしょ?

僕にだって、そんなことくらい...。








普通じゃない、僕達の関係。

本当は全部、分かってた筈。

分かってて、知らないフリをした罰を

今、僕は受けてるの?









...どんなに難しい恋でも

片想いなら罪にはならないんだよ。ジニョン。









賢い君なら、知ってたよね?

知ってて知らないフリしたんでしょ?

君は、僕と同じ事ばかりする。









賢い君は僕が今、誰を想ってるかも

多分きっと、もう分かってるよね?









分かってて... あんなことするんでしょ?

僕は君の事、可愛い弟としてしか見てないって。

分かってて、キスなんかするんでしょ?









でも僕は、君がそれでも可愛い弟だから

大切なメンバーだから、大事な弟だから

...また気付かないフリするんだよ?

これからもっと、君が傷付くとしても...

全部君の為なんだよ。









ねぇ... どうして君は僕だったの?

僕のこと... 嫌いにはなれないの?

君の中の僕、跡形もなく全部消しちゃってさ。

なんて... どうして出来ないんだろう。

どんどん息苦しくなるじゃん。僕達。









もう消えてよ... 僕の中の君の姿。

早く...。

じゃないと胸が苦しくて眠れないから。









MARK SIDE

聞こえる物音に、聞き耳を立てる癖。

あまりよくない癖だから、直したいんだけど

君の声なら、やっぱりそうはいかない。








でもよく聞こえない。

ジニョンが帰ってきたということは、分かった。









"ヌナ、美味しいね" なんて言葉にさえ苛ついて

その間の微かな物音に、ジニョンが君に何をしたかは

容易に想像がついた。









僕でさえ簡単に奪うことの出来ない君の唇を

弟が簡単に奪う。

僕が簡単に触れるのさえ戸惑う君の肌に

弟が簡単に触れる。









でも僕はどうすることも出来なくて

でも...壁から離れることも出来なくて。









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