食べかけのタルト ページ38
皆はもう、部屋に戻って
僕一人リビングで
まだ帰らない君の帰りを待っていた。
結局君は日付が変わった頃、帰ってきた。
「おかえり、ジニョン。」
リビングに入ってきた君に、僕はそう声を掛けた。
君はチラッと僕を見て、すぐ俯いて。
Jr.「ただいま。」
そう答えてすぐ、部屋に入っていった。
こんなに待ったのに
こんなに心配してたのに
たったそれだけかと思ってたら
君はまたすぐに荷物を置いて、僕の前に現れた。
そっと僕の前を通り過ぎた君。
水でも飲むのかな。
僕はジニョンの分だけ残しておいたタルトを思い出して
君のいるキッチンへ向かった。
「今日っていうか、もう昨日か。
マークとジャクソンが
僕の好きな苺のタルト買ってきてくれたんだ。
夕食の後、皆で食べちゃったけど
ちゃんとジニョンの分残しておいたよ。
食べる?」
そう言って、ボーッと突っ立ったままの君に
タルトを渡して二人でリビングに向かった。
君を座らせて、僕も飲み物を用意して座った。
こんな時間まで何処行ってたんだとか
心配してたんだぞとか
なんで連絡くらいくれないのとか
聞きたいことは山のようにある。
でも聞いても素直に答えてくれないでしょ? 君は。
だから聞かない。
ただ普通に今迄通り接すれば
またすぐいつもの君に戻るよね?
君が言葉もなく一口、また一口と
タルトを口に運んでいる。
僕はそれをただ黙って横目に見ていた。
Jr.「...どうして、何も聞かないの?」
先に沈黙を破ったのはジニョンの方だった。
「何? 聞いて欲しかった?」
そう聞くと、君と目が合った。
Jr.「...いや、それは。」
「なら別に、聞かなくてもいいじゃん。
そうでしょ?」
Jr.「...。」
「美味しい? そのタルト。」
Jr.「...えっ? あぁ、うん。美味しいよ。」
「そう? なら、良かった。
マークが僕の為に買ってきてくれたんだ。」
Jr「...ヒョンが?」
「うん。」
Jr.「ヌナ、甘いもの好きなんでしょ?
足りなかったんじゃない?
僕のあげるよ。」
そう言って
君は少し食べかけのタルトを、僕の前に置いた。
.
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シオン(プロフ) - もえさん» いえいえw歓んでもらえて何よりですwwwこれからも期待に沿えるよう頑張りますね (2014年9月10日 3時) (
レス) id: bea34d76b6 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - シオンさん» 主様わたし泣いちゃいますよ！！嬉しすぎます！！ほんっっとうに感謝です！更新楽しみにしてます(*^^*) がんばってください！ (2014年9月10日 0時) (レス) id: eda80240c5 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - もえさん» お久しぶりです(^^)また荒ぶっておられますねw実はもえさんの為に書きましたwww作者先月後半から体調を崩していて更新遅れましたがもう復活致しましたのでこれからはもっとマメに更新出来ると思います。期待に添えられるよう努力しますので楽しみに待っていて下さい^^ (2014年9月8日 0時) (レス) id: bea34d76b6 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - お久しぶりです！！！！主様！！天才ですか！！！← ダメだ、また荒ぶっちゃいましたww めちゃくちゃドキドキしました/// 更新焦らず頑張ってください！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: eda80240c5 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - もえさん» wwwだいぶ荒ぶっておられますねwwwテレパシー届きました!!wwwご期待に添えられて良かったですw続きもお楽しみにw(*^ｰﾟ) (2014年8月16日 1時) (レス) id: bea34d76b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン x他2人 | 作成日時：2014年6月26日 20時
