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授業が終わると声をかけたそうにしているジミンから逃げるように女子トイレへ入る。


基本的には逃げるが勝ち、なのだ。


次の授業が始まる時にはジミンの怒りも多少はおさまったようでそこからはただひたすら二限、三限と授業をこなすだけだった。


そろそろテスト二週間前だ。一年の時はそれこそジミンの言ったように毎日のように徹夜をしてギリギリで仕上げていたものの、流石に3年になりその手も使えなくなってきた。


今日からこそは、勉強を始めようと決心をした。


その時に右足のスマホが震えこっそりと確認をする。


〈明日、向こうの家に移動するから、今日中に荷物をまとめて欲しい。〉


『え?!』


びっくりしてつい大きい声を出す。そのせいで先生から睨まれた。


驚いて目を丸くするジミンは置いておき、急いでカトクを返す。


〈どういうこと?向こうの家って。しかも明日って急すぎるよね?〉


〈いや、うちに5人で住むのは無理があるだろ?で新しい家を買おうと思ってたんだけど、ソヨンがうちには空き部屋があるからそこにみんなで住めばいいっていうから。明日はお前も祝日で休みだし珍しくユンギくんも休みっていうからちょうどいいだろ?〉


話が急展開すぎて。しかもかなり勝手に進んでいてもはやあきれの域だ。


確かにうちのオンボロアパートに5人は無理があるけれども。


だいたいどうしてソヨンさんはそんなに大きな家を持っているのだろう。シングルマザーのはずでしょ?


そんなことが頭の中を巡って全く集中できなかった。


JM「おーい、A?もう授業終わったよ。アルパカのやつ普通にレポート明後日提出って鬼畜すぎるだろ。明日が祝日だからって。」


待ってくれ、レポートに引越し、テスト勉強、まじかよ。


『うん…。』


JM「あ、またなんか考えてるな。いつも何か気になることがあると口数がわかりやすく減るんだから。」


ジミンがなんかぶつぶつ言っていた気がするけど要領の良くない私は話を聞きながら考えるなんて器用なことはできない。


授業の終わりを告げる鐘が鳴った瞬間走って教室を出た。


「元気でいいねぇ。もう僕も歳かな…まぁワールドワイドハンサムは永遠かキュッキュッキュッ」


なんていうアルパカの窓拭きが聞こえた気がしたけどガン無視して電車に飛び乗った。

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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時

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