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YG「はい、終わり。」
救急箱と切って散らばった湿布を片付け始めるユンギさん。これでこの話は終わりかと思いきや、何かを考えたあとまた話を始めた。
YG「まぁ、そのうち知るだろうから、もうこの際俺から言うわ。俺とテヒョン、血繋がってないんだよ。前に母さん4回目の再婚だって言っただろ?俺は1人目の母さんと父さんの子で、テヒョンは2人目の父親の連れ子。まだ小さかったテヒョン残して蒸発しやがったから、うちの母さんが引き取ったんだ。」
うわ…衝撃的な事実。2人とも系統は違うがイケメンだから実の兄弟だと信じて疑っていなかった。何と言うか、なんて言ったらいいかわからない。
YG「俺にとったら、ずっと大切な弟だよ。アイツがどう思ってるかは知らないけど。だって過ごしづらいだろ、普通に考えて、俺と母さんは血が繋がってるのに自分だけ繋がってないんだから。」
ユンギさんは何でもないことのように言ったが、かなり衝撃の内容で私の頭は追いつかない。
そのあとユンギさんが、大体うちの母親は、変な奴に引っかかる…とかぶつぶつ呟いていたが私の頭には全く入ってこなかった。
『…すみません。ちょっと理解が追いつかないんですけど、話してくれてありがとうございました。』
YG「あぁ、うん。まあいずれ話すことにはなるだろうと思ってたし。まあ俺が言いたいのは…所詮俺たちは他人だ。本当の意味で他人。だから、変に首を突っ込んだところでどうせ傷つく…。」
なんて冷たいことをいうんだと思ったけど、言った本人自身のやるせない表情に、何もいえなくなってしまった。
『ご忠告、ありがとうございました。あと、手当てもありがとうございます。』
そう言うとユンギさんは軽く頷いて自分の部屋へ向かっていった。
私はユンギさんから聞いたことを頭で整理しながら、ソヨンさんが用意しておいてくれた夕飯を温める。
父が嫌に家族で、と言うことをこだわっていたからみんなで食卓を囲んだりするのかと思っていたが、思った以上に個人が忙しく、この家に来てから誰かとご飯を食べたことはまだ一度もなかった。
『なんか、寂しいな…』
そんな私の一言は無駄に高い天井に吸い込まれていった。
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時