3 ページ3
「あ、そうそう、Aちゃんは、看護学生さんなのよね。実習はどこの病院に行くの？」
『えっと、ソウル大学病院です。』
そう言うと、ソヨンさんもテヒョン君も大きな目を見開いた。
「そこ、ユンギの勤め先なのよ。」
『ちなみに何科か聞いてもいいですか？』
どうか…頼むから循環器科はやめてくれ。わたしの実習先なんだから。
「確か…循環器だったかしら？」
あ。終わった。
なんとなく嫌な予感はしたけどまさかの本当にこんなことになるなんて胃が痛すぎる。
『そ、そうなんですね。』
看護師って基本的に女の世界だから、少し医者と仲良くしていると面倒臭い。
苦し紛れに運ばれてきた牡蠣のアヒージョを口に放り込む。
なんだか普段は経験しないような調味料の匂いが鼻を通り抜けた。多分凄く美味しい。何が何だかわからないけど。
「もしかして、Aちゃんの実習先の科って…」
「すみません、遅くなりました。」
うわ、肌白。そこには多分病院から直で急いで来たであろうこれまた美形のユンギさんが立っていた。
「いやいや、気にしないでくれ。こちらこそ忙しいとこ呼び立てて悪かったね。」
父がユンギさんに席に座るように促す。
「本当に！すごい待ったのよ！今日は時間通りに来てっていったのに！」
ぷんぷん怒るソヨンさんもかなり可愛い。
そんな和やか？な雰囲気とは対照にテヒョン君を取り巻く雰囲気がもう一段階暗くなった。
もしかして兄弟不仲説ですか(白目)
ユンギさんが来たところで、もう一度簡易的な自己紹介を済ませて、運ばれてくる料理を義務的に飲み込む。
さっきも言ったが、料理は多分おいしい。ただ私には料理を楽しむ余裕がないだけで。
なんとかデザートまで食べ切り、解散の流れまで、だったの一時間ほどだったが、体感的には三時間だった。
「あ、そうだ。ここで伝えておきたいことがあるんだが、春休み中には準備を進めて4月からは同棲をしたいと思っているんだが…」
っっあの馬鹿たれ！
そう言うことは先に言っとけって話やろが！
また隣からギロリと父を睨むと目を逸らされた。
黙りこくった私とテヒョン君を見かねたユンギさんの一言
YG「まあ、俺たちももう子供じゃないわけだし、俺はほとんど家にいないので…俺はいいと思いますけど。」
子供軍団の中で1番大人なユンギさんの一言でなんだか同棲が決まってしまったようだ。その証拠に父とソヨンさんが嬉しそうに顔を見合わせている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします！ (8月26日 0時) (
レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください！笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます！最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします！ (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼色 | 作成日時：2023年8月17日 0時
