子作り。1 信 ページ38
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「なぁ、いいだろ？」
「嫌。もうそればかり言って、いい加減にしてよ！」
「ふっ。相変わらずみたいだな」
「政…！嘘、その赤ちゃん政の子供？」
久しぶりに政に会いたくなった私は、渋る信の腕を掴んで王宮へとやって来た。ここで待つようにと通された部屋で待っていると、政は赤子を抱いて部屋に入ってきた。
「ああ。名前は麗だ」
「可愛い。抱いてもいい？」
壊れ物を扱うように優しく胸に麗ちゃんを抱く。柔らかく赤子特有の落ち着く匂い。可愛い寝息をたてる姿はまるで天使のよう。
「こうして腕に抱くと、Aも欲しくなるだろう？」
「そうだね。本当に可愛い」
麗ちゃんに視線を向けていた私の頬に、政の温かい手が添えられた。唇を指先でなぞられ、見上げれば私を見つめる政の優しい目。
「お前が望むなら、今宵は俺の側にいるか？」
「え、」
「俺が未だにお前に惚れているのを知っているだろう？」
「なっ、何してんだ政っ！Aから離れろ！」
私と政の間に信は体を入れると、私が抱いていた麗ちゃんを恐る恐る抱いて政に返す。その時に「マジで緊張した」と、信にしては珍しく慎重に。
「粗暴なお前にしては上出来だな」
「うるせェな。赤ん坊なんて抱くの慣れてねェから仕方ないだろ。その点、Aを抱くのには慣れてるけど……いってェな！」
「変な事言わないでよ！」
信を睨んでパチンと腕を叩く私に、ほんとの事だろと信は一向に懲りてない。本当のことだとしても、ここには政もいるんだから。
「俺じゃなく、信を選んだこと後悔してないか？」
「お前な…、」
「確かに政といれば生活にも困らないし、顔もかっこよくて私の好みだけど」
「はあ？普通俺を前にして言うか…お前に言われると傷つくだろ…。」
「私、信を選んだこと後悔してないよ。いつも無茶して危なっかしい信を止められるのは私しかいないし。私が側にいないと早死にしそうで心配だもん。それに……私信が好き」
私を指さし顔を真っ赤にした信は、口をぱくぱくと動かしているが言葉が声に出ない。
「信どうしたの？」
「……俺も。お前が好きだ！！」
「え、何…！？」
勢いよく抱きついてきた信は、その勢いごと私を寝台に押し倒した。
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まどか - 本編のほうのパスワードを教えてください。 (2022年8月3日 18時) (
レス) id: 424ebb80af (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - 唯一無二の貴方２がみたいのでパスワードを教えて下さい。 (2022年7月30日 19時) (レス) id: 42086511e3 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あおさん» リクエストありがとうございます。那貴は今まで書いたことないキャラです。大人な雰囲気があって格好いいですよね。余り感情を表に出さないキャラだと思いますが、主人公と二人きりだとデレてくれたら…そのギャップに萌えそうです笑。番外編で待ってくださいね！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。遅ればせながらbluemoon様の作品を楽しみに日々生活させて頂いております！リクエストさせてください！大好きな那貴のお話書いていただけたらな、、と思っております！是非お時間あればお願いしたいです^_^ (2020年3月5日 1時) (レス) id: 78f704a63d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - とりけらとぷすさん» 私も輪虎は書いていて楽しいキャラでもあります。無邪気で子供みたいな性格が可愛いなと想像しながら、毎回書かせていただきました。リクエストありがとうございます！番外編2の方でお話しを書きたいと思います。待っていてくださると嬉しいです(^-^) (2020年2月19日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月20日 9時
