素直になりなよ。1 輪虎(リク) ページ25
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「どうしたA？腹減ってないのか？」
「少し食欲がなくて…、」
「そっか…。連日戦続きで疲れがたまってるのかもな」
熱でもあるのかと私の額に手を伸ばす信の顔横を、ビユッと風を切る音が聞こえ物凄い速さで何かが通り過ぎた。
その視線の先を辿ると、柱に小刀が刺さっている。
「なっ、危ねェ！どこから飛んで来やがった！？」
開け放たれた窓に近づき外を覗く信は、「真っ暗で何もみえねェ」と苛立ったように窓を閉めた。
「あ、あの信……お願いがあるんだけど」
「お願い？」
「その…今日一緒に寝てもいいかな？」
「一緒に…寝る…？それって俺と、そう言う関係になりたいってことか？」
「違うの！もちろん寝台は別で…ちょ、ちょっと信っ！」
何を勘違いしてるのか信は赤い顔をして私の腕を引っ張り、食事もそこそこに私の体を寝台に押し倒した。
「いいんだよな？」
「いいって何が、」
「だから、こう言う事…、」
目を閉じて顔を近づけてくる信の胸を待ってと押しても、迫ってくる力が強くて。
本題は別にあるのに…。
信は話を聞いてくれそうにない。
唇が触れそうになる瞬間、「敵襲だ―！！」と外から声。
「敵襲！？どこの奴らだ！様子見てくるからAはここにいろ！」
「え、信？」
小屋を飛び出して行く信を呼び止めようにも、すでに姿は闇に消えていて私の声は届かなかった。
一人にしないで欲しかった…。
一人にして欲しくなくて一緒に寝てもいいかと聞いたのに。
これじゃ…。
「君ってさ、ほんと僕を苛つかせるよね？」
「…っ」
私の髪に触れ、耳元で囁く声に心臓がドキッと跳ね上がった。
暗がりの中で聞く男の声。
私は何度もこの声を聞いて、この声に脅され……体を重ねた。
「目を離すと直ぐに男を誘惑して、君は僕だけのモノって言ったの忘れた？」
「忘れてない…。」
「ほんとに？何度もその体に教えてあげてるのに、僕の愛情伝わってないのかな？」
後ろから私の体を抱き締めてくる力はとても強い。
服の上から胸に手を添えられ、感触を楽しむような触れ方。
「…っ…止めて下さいっ！」
「初めて夜這いしたときも僕のこと拒んだけど、Aも僕のこと嫌いじゃないだろ？」
「それは、」
「本当に嫌いなら、何度も僕を受け入れたりしない。嫌なら逃げ出すこともできるはず。その隙を与えても、君は逃げなかった。僕と同じで、Aも僕が好きだってこと」
素直になりなよ。2 輪虎(リク)→←どっち。2 昌平君×李牧
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まどか - 本編のほうのパスワードを教えてください。 (2022年8月3日 18時) (
レス) id: 424ebb80af (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - 唯一無二の貴方２がみたいのでパスワードを教えて下さい。 (2022年7月30日 19時) (レス) id: 42086511e3 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あおさん» リクエストありがとうございます。那貴は今まで書いたことないキャラです。大人な雰囲気があって格好いいですよね。余り感情を表に出さないキャラだと思いますが、主人公と二人きりだとデレてくれたら…そのギャップに萌えそうです笑。番外編で待ってくださいね！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。遅ればせながらbluemoon様の作品を楽しみに日々生活させて頂いております！リクエストさせてください！大好きな那貴のお話書いていただけたらな、、と思っております！是非お時間あればお願いしたいです^_^ (2020年3月5日 1時) (レス) id: 78f704a63d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - とりけらとぷすさん» 私も輪虎は書いていて楽しいキャラでもあります。無邪気で子供みたいな性格が可愛いなと想像しながら、毎回書かせていただきました。リクエストありがとうございます！番外編2の方でお話しを書きたいと思います。待っていてくださると嬉しいです(^-^) (2020年2月19日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月20日 9時
