6.説明を求む。 ページ6
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時の神様(そう呼べと言われた)の説明は衝撃的なものだった。
今私がいる世界は、紀元前245年。舞台は中国。数多くの国が覇権を争っていた春秋戦国時代。血で血を洗う戦が各国で繰り広げられ、弱小国は強国にその領土を奪われていった。
最終的には国は七つに分断され、他国の侵入を阻むように作られた国境。
その中の一つ。「秦」という国に私は現代から飛ばされてきたらしい。
それも時の神様のせいで。
「つまり、時の神様の時間旅行に私が巻き込まれたと。そう言う解釈でいいですか？」
「平たく言うとそうだな」
「なら、今すぐ私を現代に返すこともできますよね？時の神様なんだし、私はその旅行に巻き込まれただけなんだし」
刺のある私の言い方に神様は、「そうしたいんだが…。」と言葉を濁した。
嫌な予感。こう言う時の勘は不思議とあたるもので
「お前の住んでた世界と今ここにある世界の時間軸がズレていてな。どうにもその繋がる時が見つからないと言うか…。」
「だったら一生この世界で生きていかなくちゃいけないってことですかっ！」
「心配には及ばん。私が何とかして時を見つけお前を現代に返してやる」
「信じていいんですよね？」
「もちろん。但し、その時の狭間が見つかるのが明日なのか、一年後なのか。はたまた一生なのか。いや、そう私を睨むな」
睨み付けたくもなるっての。
元は、神様の過失で私が飛ばされて来たってのに。呑気な態度に腹が立つ。
「A―――！！」
遠くから私の名前を呼ぶ信の声が聞こえる。
「マズイ！お前と二人きりでいる所を小僧達に見つかると、私の身が危険だ」
「え、ちょっとどこに行くんですか！？まだ話が、」
「話している時間はない。だが、お前をこの動乱の世に飛ばしてしまった責任はとるつもりだ。お前に今から一つだけ力を授ける。目を閉じよ」
「力ってどんな、」
「説明してる時間はないと言っただろ！」
半ば逆ギレ気味に、神様にトンと胸元部分を指で押された。
完全にセクハラだ。
「あのヤロウっ！！今、Aの胸触りやがったな！」
私の姿を見つけた信が物凄いスピードでこっちへと走って来る。
そして、信以上の速さで逃げて行った神様。
力を授けるって、せめてどんなモノか説明して欲しかった。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
