59.妻とは? ページ14
.
「どうだ?千寿郎の作った料理は?」
『どれも美味しいです。味付けも優しくて、千寿郎君の料理が食べれる煉獄さんが羨ましいです』
「そうだろう!ならば煉獄家の一員になるといい。そうすれば千寿郎の手料理が三食毎日食べられる!」
「兄上…!!それは、」
真向かいに座っている千寿郎君は俯いた顔を上げ、私から目を逸らして言葉を続ける。
「煉獄家の一員と言うことは…Aさんは兄上の妻になると言うことですか…?」
「お前何言ってるの?姉さんは僕のモノだ。誰にもやらない」
私の膝に頭を乗せて横になっていた累が、体を起こし千寿郎君を睨みつける。大人しく私が食事を終えるのを待っていてくれると思ってたのに、すぐ反応して食ってかかるんだから。
「成る程な…その発想は俺にはなかった」
「え、じゃあ兄上はどう言う意味で…、」
「Aを俺の継子にと思っての発言だ。それで煉獄家の一員と言った。だが、千寿郎も君を気に入っている、一つの提案として考えてみよう」
『えええ!?いやいや、それはちょっと、』
「なんだ?俺の嫁になるのが不服か?共に朝を迎えた仲じゃないか」
煉獄さんの奥さんになるのが嫌で言ったんじゃなくて、想像の斜め上をいく言葉に驚いただけだ。継子に驚き、さらに奥さんって…。朝を迎えた事実は確かにあった。それは認める。けど、決してやましい事もなければ、ただ添い寝しただけの仲。それも煉獄さんは「兄貴係」として私と寝てくれた訳で…。
「言い訳考えてるの、姉さん」
『これは…その、煉獄さんからも何か言って下さい!』
「何か…か。確か、あの時は君から誘ってきたんだったな!眠いと俺に体を預け、一緒に寝るかと俺が問うと、君は大胆にも俺の体に抱きついてきた。可愛いと思ったのは、俺の本心だ!」
余計にややこしくなってる
煉獄さんに説明なんか求めなければよかった
「姉さん…」
『何もなかったから!本当に何も…!累…怒ってる?』
「これが怒らないでいられると思う?姉さんは全くと言っていいほど、僕を理解していない。もっと僕に関心を持って、僕を独り占めして。僕の全部姉さんのモノなんだから」
首へと手を回し抱きついて来る累はいいとして
煉獄さんと千寿郎君の視線が痛い
これが私と累の普通の事なんですと、言えない空気だった。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三月の専属ストーカーなつめみく - うあああああいいるいくん救済!!救済だあああ!!やったあああああ!ここのコメント欄の空気ぶち壊していくうううう!!てか面白すぎいいいい!もうね!設定が!神なんよ! (10月24日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - ありがとう〜♪続き待ってるね♪(*⁰▿⁰*) (2022年1月2日 18時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - アオイさん» アオイさんは多才な才能をお持ちなんですね。絵も描かれ、ピアノまで弾けるなんて羨ましいです。累君のテーマ曲、今度聴いてみたいと思います。更新の準備致しますね。千寿郎君と煉獄さんのお話からになりそうです。その様子に累君ヤンデレ化しないといいですけど(笑) (2022年1月2日 0時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - まぁ、私の話は置いといt((無一「更新頑張ってね」 (2021年12月31日 23時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 累君は、ヤンデレも似合うしツンデレでも似合うなぁ〜って思うと、私 顔が真っ赤っかになるですwww.自分で描いた累君を見ると『可愛い///付き合いたい///エンジェルですか⁉あなた⁉』ってよく言ってて 累のテーマの曲をピアノで弾くとギャン泣きにいつもなってる (2021年12月31日 23時) (レス) @page10 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bluemoon | 作成日時:2021年9月28日 20時