【ヒプマイ】君と私の7日間｡-続編-【碧棺左馬刻】

7日間、その後に-2- ページ13

「ヤバ、かっこよすぎ……！！！」


今にも倒れそうなほど興奮している友人。


周囲の女の子たちも似たような状態で、逆に私が浮いてしまっている。


すごい人たちなんだなぁ、と呑気に思いながら、"TDD"と呼ばれる4人組を眺める。


長身で長髪を靡かせる男性、ピンク色の髪の毛のオシャレで可愛い男の子、短ランを着たヤンキーっぽい男の子、それから白銀の髪をオールバックにした、赤い瞳の＿＿＿＿＿＿…









「さま、とき、さん………？」


あの人の名前なんて、知らないはずなのに。

私の口からは、自然と名前が漏れた。


その声に気づいたのか、そうでないかは分からないが、彼はこちらを向いた。



交わる、私たちの視線＿＿＿＿＿＿＿＿





時が、止まったように感じた。






「A……………ッ！！」


気がつけば、私はもう彼に抱きしめられていた。


キャアッ、と周囲の女の子たちから、悲鳴と歓声の入り交じった声が上がる。




「やっと、会えた………」


振り絞るような声が聞こえた、その瞬間、


脳に電流が流れたかのような衝撃が走り、









「左馬刻さん…………ッ！！！」





私は、全てを思い出した。





大事な大事な、宝物。



あなたと過ごした、7日間の記憶。



「A、A、A…………！！」

「さ、まとき、さっ………あ、うぁ、あ〜〜……！！！」



左馬刻さんが、ここにいる。

瞳も、髪も、温もりも＿＿＿＿



あのころと変わらない、愛しい左馬刻さんがいる。






見つけてくれた、抱きしめてくれた。


あの時の、約束通りに。



私たちは、周りの目も憚らずに、抱き合ってひたすら泣き続けた。



私たちがこれからどうなるのかは、誰にも分からない。


ただ、今後決して君を離しはしないと、互いに固く誓った。





涙の真相を知るあの7日間を過ごした君と私が、

どこかで"良かったね"と、

笑っているような気が、した＿＿＿＿＿。






君と私の7日間。 fin.

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