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5日目-4- ページ43

「脱がしてやろうか」

「ぎゃあっ!!!?」


私が頭を抱えている間に服を脱ぎ終えて、腰にタオルを1枚巻いただけの格好の左馬刻さんがすぐそばに立っていた。


私は最大限に丸まって、顔と体を必死に隠す。



「脱がねぇと入れねぇだろ」

「そうですけどぉ…!」


私はべそをかいた。


せめてどこか見えない所に行ってくれないと、脱ぐに脱げない。

ましてや、左馬刻さんのような完成された身体の持ち主の前で、こんな平凡な身体は晒せない。



私が中々下着を脱がないのを見て、左馬刻さんは小さく溜息をついた。

そして、






「ひゃっ……!??」


丸まった私の背中の中心を、人差し指でつー、と優しく撫でた。




体中に血が上る。沸騰してしまいそうだ。


真っ赤になって固まる私の頭上から、左馬刻さんの優しい声が降ってきた。




「………キレーな身体だな」







_____もう、ほんとに、この人は。


サラッとそんな事を言ったりするから、私みたいな平凡な女子が、自惚れてしまうんだ。



「………あっち、向いててくださいね」

「おう」



立ち上がって、パチンと背中のホックを外し、ショーツを脱いで脱衣カゴに入れる。


そして、大きなバスタオルを身体に巻き付け、きつく締めた。



「お待たせしました、準備おっけーです!」

「は、やっとだな」

「す、すみません………」




左馬刻さんが先に立ち、浴室の扉を開ける。


そこには、緑豊かな自然と、白い湯気を立ち上らせる、熱湯の窪みが所々にあった。



「露天風呂だぁっ…!」


子供のように目を輝かせた私を見て、左馬刻さんは笑った。



「さっさと身体洗っちまえ。早く入りてぇんだろ?」

「はい!」


元気よく返事をして、私はシャワーがある方へ小走りで向かった。

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矢野いと(プロフ) - 百面相さん» こちらこそコメントして頂きありがとうございます。とても力になります!完結まであと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年5月20日 17時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - ストーリー物で唯一楽しみにしている作品です!ニヤニヤしながら見させて頂いています…。素晴らしい作品を有難うございます! (2019年5月18日 22時) (レス) id: 5fbb166415 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー!さん» そう言ってもらえると嬉しいです。頑張ります! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - おぁぁぁあ!!!!!凄い好み!この小説!!!更新頑張ってぇぇ!! (2019年4月24日 19時) (レス) id: 73667381e3 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!励みになります(^-^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:矢野いと | 作成日時:2019年4月9日 12時

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