4日目-11- ページ38
辺りがぱっと明るくなった数秒後、ドンッ!という大きな音が響いた。
それを皮切りに、次々と大輪の光の花が、空に広がっていく。
花火だ、キレー、という人々の歓声で、にわかに周囲は騒がしくなった。
そのノイズの合間を縫うように、左馬刻さんの声が頭上から聞こえた。
「……コイツは___Aは、俺の女だ。
そんでもって、俺はAのモンだ。
分かったかよ」
見上げた先にあるのは、そう言い放った左馬刻さんの、不敵な笑みだった。
ああ、やっぱり、私_____
______この人のこと、大好きだ。
溢れ出しそうな思いを必死に抑えていると、一郎くんの絞り出すような声が聞こえた。
「……だからって、諦められっかよ………」
諦める?何を??
私が不思議に思ったその瞬間、一郎くんの力強い腕が私の腕を絡めとると、突然ぐいっと引っ張った。
「あっ……?!」
私は訳も分からず、一郎くんの逞しい胸元に倒れ込んでしまう。
「おい……………っ!??」
左馬刻さんの驚きの声が私の背後から聞こえたが、一郎くんは気にしなかった。
私の耳元に口を寄せ、キス_____
____したかに見えるような距離で、あることを呟いた。
「******」
それを聞いて、私の顔は茹でダコのようにたちまち真っ赤に染った。
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矢野いと(プロフ) - 百面相さん» こちらこそコメントして頂きありがとうございます。とても力になります!完結まであと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年5月20日 17時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - ストーリー物で唯一楽しみにしている作品です!ニヤニヤしながら見させて頂いています…。素晴らしい作品を有難うございます! (2019年5月18日 22時) (レス) id: 5fbb166415 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー!さん» そう言ってもらえると嬉しいです。頑張ります! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - おぁぁぁあ!!!!!凄い好み!この小説!!!更新頑張ってぇぇ!! (2019年4月24日 19時) (レス) id: 73667381e3 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!励みになります(^-^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:矢野いと | 作成日時:2019年4月9日 12時