3日目-8- ページ25
「んぅ……っ!?」
唇と歯の隙間から、一気に奥深くまで左馬刻さんの舌が侵入してきた。
初めて味わう他人の舌の感触に、私の背筋は粟立つ。
さっきより余計に息ができなくなり、ほんの少し口を開けて息を吸ったその瞬間、
「ふぁ、あっ………」
自分でも聞いたことの無いような高い声が漏れた。
羞恥で顔が赤く染まったのが分かる。
左馬刻さんの胸板を押して離れようとしたが、いつの間にか顎を掴んでいた手は私の腰に、そして反対側の手は後頭部に添えられ、がっしりホールドされて全く身動きが取れなかった。
キスはどんどん激しくなるばかりで、私の脳みそは正常に働かなくなる。
「あ、あぁ……っ、ふぁ、ん、んぅ…あっ……!」
だんだん喘ぎ声をこらえる気すらしなくなってしまう。
口内で混ざりあった唾液と血が、熱くてたまらない。
こんなの、知らない。
たかがキスなのに、怖い______
_____怖いぐらい、きもちいい。
私はこのまま、身も心も溶けていってしまうのではないかと思った。
288人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
矢野いと(プロフ) - 百面相さん» こちらこそコメントして頂きありがとうございます。とても力になります!完結まであと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年5月20日 17時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - ストーリー物で唯一楽しみにしている作品です!ニヤニヤしながら見させて頂いています…。素晴らしい作品を有難うございます! (2019年5月18日 22時) (レス) id: 5fbb166415 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー!さん» そう言ってもらえると嬉しいです。頑張ります! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - おぁぁぁあ!!!!!凄い好み!この小説!!!更新頑張ってぇぇ!! (2019年4月24日 19時) (レス) id: 73667381e3 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!励みになります(^-^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:矢野いと | 作成日時:2019年4月9日 12時