雪は雲とともに【3】 (ページ29)

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第89話ページ29

「僕には並中を守る責務があるのでね、君たちが過度に被害を出さないか監視してるのさ。

それに、僕は1週間前に君が商店街を壊したこと、忘れてはないからね。……あぁ、その時の請求はボンゴレの財務管理部に出したから。

減らされないといいね、

―――ヴァリアーの活動費(ニヤ」

「(ヒィ!!会長の笑みが黒いーっ!!)」

「う、おぉい。(減らされのは困るぞぉ！)」

「ししっ。スクアーロたじたじ」

「君にも昨日の図書室への被害の請求書があるんだけど、前gうぅ゛ん、ベルフェゴールさん？」

ロン毛さんをおちょくっていた前髪さんにヒラヒラと請求書を見せつけると、うげっとカエルの潰れたような声を出して1歩下がった。

前髪さん、と言いそうになったのはバレてなさそー。よかった。

「うししっ。そんなん俺が払うワケねーじゃん。だって、俺王子だし」

「へー。王子様は自分が壊した分の弁償も出来ないほど貧乏なんですねー。暗殺部隊ってお金持ってると思ってたけど、王子様は持って無かったんですねー」ﾋﾗｯﾋﾗｯ

「(会長ー、どうしてそんな楽しそーに挑発してるのーっ!?)」

「カッチーン。お前、何言ってんの。王子そのくらいよゆーで払えるし」ﾋﾞｭｯ

「おー。危ないですね、いきなりナイフ投げないでくださいよ。……では、こちらが請求書です」

ありがとーございまーす、と請求書を渡す。振り込み期限は1週間以内です。と伝えれば口元をひきつらせていた。

獄寺くんと折衷なのでそんなに高くないと思うんだけどな。

「(ホントにこの金額であってんの？……あとでマーモンに確認しよっと)」

「(クソボスのせいで城の修繕費とかあんのにこれ以上活動費減らされてたまるかぁ！)」

山本のくんとロン毛さんのみを残して、屋外に設置された観覧席に移動する。

僕は屋上に恭弥がいるのを知ってたので、そっちに移動。序でに生徒会室にあったモニターとパソコンも移動済みである。

『それでは、雨のリング。S・スクアーロvs山本武

―――勝負(バトル)開始!!』

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