雪は雲とともに【3】 (ページ23)

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第83話ページ23

お葬式状態の沢田くんたちの前に人影が。

『すみません、10代目……。リングとられるってのに、花火見たさに戻って来ちまいました』

いわずもがな忠犬、獄寺くんだ。飼い主のお説教がよほど効いたらしい。これで獄寺くんは命を守ることを覚えた(1つ成長した)な。

モニターの1つには、リング片手に倒れいる前髪さんが。

ゾンビのような獄寺くんは、山本くんに近寄って、

『後、頼むぞ……』

『わーってるって』

山本くんの返事を聞き、安心したのか獄寺をは倒れた。

暗殺部隊の皆さんが何か言ってるが、あまり気にしないことだよ、沢田くん。

『明晩の勝負は、雨の守護者の勝負です』

順調に進んでく争奪戦に、やはり僕は関係ないとほくそ笑んだ。が、モニターに映るその人を見て血の気が引いた。

『レヴィ隊長！正体不明の侵入者に雷撃隊が次々とやられています!!』

「………やべー」

圧倒的な強さで進んでく彼の先には沢田くんたちが。………御愁傷様です。

―――ドシャッ！

『ヒバリさん!!』

『校内への不法侵入、及び校舎の破損。連帯責任でここにいる全員咬み殺す』

『あの人校舎壊されたことに怒ってるだけだーっ！』

ﾊﾊﾊ。恭弥、チラッとモニター見やがった。僕の存在もバレてるっぽい。

一番早く動いたのは、雷のおっさん。向かってくるそれを足を引っかけるだけで、終了させた恭弥サン。………もう、僕に相手は勤まらなさそう。

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