第62話 ページ2
日曜日。僕は久しぶりに並盛商店街に来ていた。お気に入りの作家の新作が買えたので、満足である。
いつもよりテンション高めに歩いていると、中学生くらいの子達が集まる大所帯が目に入った。
………。
見なかったことにしよう。
見覚えのありすぎる連中に無視を決め、家路を急ごうとした時だった。
――ドゴォッンっ!!
辺りが揺れるほどの爆発が起こったのは。
おいおい、嘘でしょ。
「ここは危険です！直ちに避難をっ!!」
爆発現場周辺にいた市民の安全第一。避難指示を出す。
避難活動を行いながらも中心地に目をやると、問題児トリオと初めて見る茶髪の少年。
それと、煙りが立つビルに明らかに銃刀法違反のロン毛。この爆発は貴様が原因か！
途中ハイスペックベイビーに遭遇し、笹川妹や緑中女子が避難誘導に協力してくれた。
そのおかげで民間人の避難は無事に終わったのだが。
――ドガガっ！ドガァン！
「ふ、ふざけんなぁ!!」
信じられるか？あの銀髪ロン毛、更に被害広めやがった。
これ以上は堪ったもんじゃない、と
相手はロングソードなので、僕の武器だと相性が悪い。と考えていると、視界に入る変な形の武器。
さっき見た茶髪が持っていたヤツだ、とそれを拾い上げる。剣みたいだし、これでいいか。
「話しにならねーぞぉ、こいつら。死んどけ」
倒れた獄寺くんを庇うようにして、ロン毛の攻撃を受ける。重いっ。
「なんだぁ、貴様」
「か、会長!?」
どうしてここに!?と叫ぶ沢田くんはとりあえず無視だ。
「それはこっちの台詞だよ、ロン毛、さん！」
「!?」
受け止めていた剣を跳ね返すと、ロン毛は一瞬顔を歪めたものの、すぐ臨戦体制に入った。
「これ以上、街に被害は出したく無いので、出来れば引いてほしいんですけ、どっと！」
――キンっ！
「……話しくらい聞こうよ」
(ロン毛の攻撃を受け止めたーっ!?)
会話の途中で攻撃してくるなんて、野蛮ー。恭弥並に獰猛な笑みを浮かべるロン毛に引いてくれないことを悟る。
あーあ。被害拡大だけはしないよーにしよ。
覚悟を決めて、改めて武器を握り直した。
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式(プロフ) - すみません！89話が出てないです！面白いので、頑張ってください！ (2018年2月14日 21時) (
レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月31日 9時
