第35話 ページ7
お正月から早くも一月経ちました。2月です。節分とバレンタインは生徒会と風紀委員の皆さんで過ごしました。
節分では恭弥が鬼をやると言い出し、僕以外誰も豆を投げれない
バレンタインは全員分を三雲母と作り渡した。ホワイトデーはたんまり期待できるだろう。
遊びの次はもちろん仕事が待っている訳で。3月には卒業式、続いて入学式があるため、急ピッチで書類を片付けるが一向に終わらない。
その為、学校が休みの日曜日も僕と恭弥は自主登校。
「終わんなーい」
「黙って手を動かして」
ペシリと叩かれ、追加の書類が渡される。鬼畜ー。悪魔ー。
ちょっと休憩ー。とソファーに背中を預ける。連日の疲労が溜まってるだろうか。
先ほどからドーン、ドーンと耳鳴りが聞こえる。……年かな？
「はぁ。耳鳴りじゃないよ」
「アハハ、デスヨネー」
恐らく校庭から聞こえてくる爆発音。幻聴なら良かったのになー。
「A、行くよ」
しぶしぶ防寒をして恭弥の後に続く。君、学ラン肩にかけてるだけって寒くないの？
とりあえず、恭弥を引き留め僕がしてたマフラーを巻いてやる。これで少しはマシだろう。
「(この無自覚が)」
立ち止まる恭弥を呼び、校庭へ。騒いでいたのはやはり某無重力ヘア。なんかデカイ亀と人が埋まってる雪玉(特大)。
「何コレ？あと、そのデカイ亀」
「ヒバリさん!!と会長!!」
「恭弥ー。デカイ亀って並盛山の主って報告があった気がするんだけど」
「んなーっ!?エンツィオが山の主ー!!!?」
「あり？沢田くんはこのデカイ亀知ってるの？」
「えっと、その……知り合いのペット、です」
「へー。こんなデカイ亀飼うなんて凄いね、その人。けど、学校始まる前には連れて帰ってね」
「は、はい。……それでヒバリさん達はどうしてここに？」
「せっかくの雪だ。雪合戦でもしようかとね。といっても、群れてる標的に一方的にぶつけるんだけど」
「(なんでこの人捕まんないのー!?)」
「ここで会ったのも何かの縁だ。今日は君を標的にしようかな」
と、恭弥が持っていた何かを投げるふり。
「……と、思ったけど仕事がまだ残ってるんだ。戻るよA」
「はいはい。じゃ、またねー」
(今度生徒会と風紀委員で雪合戦しよ)
(僕の1人勝ちになるよ)
風紀委員長には敵わない会長なのであった。
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
