第34話 ページ6
皆さん明けましておめでとうございます。原作の流れで進めているため、季節感無視ですと駄作者がほざいてます。
メタ発言はさて置き。新年です。
雲雀家の家系が一同に会する数少ない行事です。
会場は雲雀家本家つまり恭弥の家です。毎年近所に住んでいる三雲家は総出でお手伝いに向かいます。
恭弥？群れるのが嫌いな彼は今頃応接室で仕事をしてることでしょう。
集まりは強制参加なので、いつもギリギリまで仕事に逃げて挨拶だけ済ませると秒で退出する徹底ぶり。
これには恭華さんも困ってますが、どうしようもないことだろう。
………と、思ってた時期がありました。
恭華さんが何を言ったのか知らないけど、今年は恭弥がちゃんと参加してるよ、奇跡だよ。
出迎える僕の隣りにいる恭弥に必ず二度見して行く皆さん。気持ちは物凄く分かる。
いつも居ない人間がいたら誰だって驚くよね。
そんなこんなで全員が集まった大広間は圧巻だった。当主である恭弥のお祖父さんの乾杯の音頭で始まった宴会。
新年ということで着せられた振り袖のせいで身動き取れない。帯重い。
ちなみに、手伝いが終わってお出迎えの時も着ていた。というか着せられた。無理やり。
ついでにメイクもヘアもバッチリ装備である。何でだよー。去年まではちょっとお高いくらいの洋服だったのに。
でも、着物着てたおかげかお年玉は大量ゲットできたので何も言うまい。
「A大丈夫？」
「大丈夫。恭弥こそじんましん大丈夫？」
「別に」
うん、大丈夫じゃないんだね。分かってたよ。
恭華さんと三雲母に気分が悪くなったと伝え、恭弥を連れて退出。
ふー。出来れば脱ぎたいけど、1人では脱げないっていう悲しさ。
「あ、恭弥。あけおめ！今年もよろしくね」
「………よろしく。あと、着物。似合ってるよ」
(いつになったらくっ付くのかしら？)
(くっ、義娘にはまだ早い！)
(落ち着け三雲父)
(でも弥生、恭ちゃんとAちゃんがくっつけば、Aちゃんは家の娘よ？)
(なに!?)
(義娘はやらーん!!)
(あらあら)
少し騒がしい雲雀家の年明けなのであった。
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
